佐助邸あれこれ

 甘い香りを載せた春風が佐助邸を爽やかに吹き抜けていきます。今回は、現在のような冷暖房のない時代、佐助邸に取り入れられている様々な工夫をご紹介したいと思います。1階廊下、北・東・南側の上部には無双窓が設けられ、開閉することで明るさ、換気を調節出来るようにし、趣のある演出をしています。周囲を廊下で囲まれた和室は開け放てば風が通り抜けます。また北側廊下はガラス戸、板戸、ガラス戸の3枚戸で、寒さに対し備えています。違和感のないよう、目立たない中に種々の工夫がなされ、これらを駆使して長い時間を静かに刻んでいます。往時を偲びながら、順次ご紹介して参りますが、火・木・土は(10時〜15時半)当会が常駐ガイドを行っておりますので、お気軽にご利用下さい。

P3170186欄間 無双窓:内側と外側に同じ形の連子を入れ、動かすことで一定間隔の隙間が出来たり、閉まったりする窓のこと。無双連子窓という。(建築用語辞典から転載)
IMAGE254南から北 2階和室:南廊下から北を見る。四方を廊下で囲まれどこからでも出入りできる機能的な造り。
窓を開け放つと爽やかな風が通り抜けていく
東区文化のみち ガイドボランティアの会

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 冷暖房無き時代の日本家屋の工夫の数々、タイムリーな情報、ありがとうございます。

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