去る1月10日(木)、旧春田鉄次郎邸1階(仏料理・デュポネ)洋館部分についての勉強会が行われました。通常は「仏料理・デュポネ」が営業のため一般公開されておりませんが、店側のご好意により内部を見学させていただきました。この館は大正10年(工事の際に描かれた板図に墨書されている)、建築家武田五一氏(注1)の設計で、和洋折衷様式(注2)の、当時としては異色な作りであったようで、春田鉄次郎氏も自らアイディアを出され、素材の選択にも関わったといわれています。
 室内はヨーロッパ王宮をイメージした洋間(天井は楓の一枚板)、大理石と木彫りの美しい暖炉、家紋入りの換気口、桐と楓の張り合わせ手法の欄間等々、独特なものが数多く見られました。また床や灯具、窓などにも特徴のある作風が見られ、重厚な中にいにしえを物語るものも多く、時代背景を考えるのにふさわしい貴重な勉強会でした。
 尚、和館2階部分(一部は不可)は【「火・木・土」10時〜15時30分】常駐ガイドをしております。(佐助邸保存修理中の間)

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    天井に付けられた換気口(家紋)      暖炉が部屋を引き締めて・・
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  張り合わせ手法の欄間(内側は桐)   張り合わせ手法の欄間(外側は楓)
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    天井は楓の一枚板の説明に・・     いにしえに思いをはせながら

注1:明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本を代表する建築家の一人。
   東海地方には、春田鉄次郎邸以外にも新堀川に架かる記念橋や岩井橋、名和昆虫研究所記念
   昆虫館など多くの作品を残している。
注2:前庭に面した洋館とその奥に位置する和館から構成。
   日常生活は和館、洋館は専ら接客に供せられた(参考資料:武田五一の軌跡、当会資料)