大寒(1月20日)に入り、今から節分までが一番寒いと言われる時です。凍てる空気が頬を射しますが、徳川園では今「冬ボタン(注1)」が極寒の中、彩りを添えつつ、来園者を迎えてくれています。
 冬ボタンは可愛い“藁ぼっち”を被り、園内の各所で散策する人の目を楽しませてくれます。春ボタンの見事さには叶いませんが、寒風に耐え秘やかに咲く可憐な姿に、足を止めゆっくり観賞する人、カメラを構える人、花を愛でつつ談笑する人・・と、それぞれに楽しまれています。
 龍仙湖の鯉も、岩陰でじっと水の温むのを待っているかのようで、その姿も可愛いものです。また、マガモやカワセミなどが羽を休めに訪れ、時には優雅に泳いでいます。鮮やかな色のカワセミにも、運がよれば出会えるかも知れません!
 ゆったりと、時に激しく亘る風が湖面にさまざまに作る波紋、湖面をキャンバスに様々な文様を描き出しています。そんな自然の中で、静かな時の流れを楽しんで見るのは如何でしょうか。
 穏やかな空間を是非お楽しみください。

 東区の花は「ボタン」で、徳川園のボタンも見所の一つになっています。園入口に向かう小さな橋にも「ボタン」が彫られていますが、お気づきでしょうか?「えっ!こんな所にもボタンが?」とちょっとびっくりしました。
 四季折々の変化を楽しめる徳川園ですが、今だからこそできる散策をされるのも一興かと思います。
 何故かゆっくり歩かれる足元に、普段見えていないものが、木陰や枯れ草の下から見えてくるかも知れませんよ。フッキソウの白い種が潜んでいる傍らでは、寒椿や有楽ツバキ、侘び助などは柔らかな陽射しの中で微笑みかけています。又、来たるべき春に備えて、草木の一部には確かな変化が見られ、大自然の営みはゆっくりと着実に進められているようです。静寂の園内では、水琴窟や鹿威しなどの透き通った音色が楽しませてくれます。
 大曽根の瀧や龍門の瀧では、瀧音の響きが何とも風情のある光景を作り出し、普段とは一味違う瀧がそこにはあります。大曽根の瀧の三段の瀧の違いをゆっくり観察したり、川に置かれた水分石で流れの違いを確認できるのも、厳冬の今だからではないでしょうか。冬の風物詩、ソテツの菰掛けや松の菰巻など、冬の徳川園をお楽しみください。
菰掛けの様子はこちらからご覧ください。
 当会では毎週金曜日、13:00〜15:30(受付は15:00)まで、定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけください。

     お出迎え     優雅な佇まい   
  コブクサクラとの競演   柔らかな陽射しの中で
  ラクダ石とマガモ   珍客!カワセミ
     静寂と瀧音     彩りを添えて

注1:18種類、70鉢を展示