「世の中は 三日見ぬ間の 桜かな 」(大島蓼太)と詠われるように、前回の“早咲き桜みちまつり”では咲き始めだった桜も,あっという間に満開を迎えました。
今回はサクラを辿りながら、「文化のみち(注1)」を歩いてみました。当会のガイド地域、市政資料館から徳川園までをうららかな陽に誘われ歩いてみました。
 市政資料館は、数種類の桜が同調しながら、建物をバックに映えていました。桜並木の早咲きサクラは満開となり、二葉館も鮮やかな桜に貞奴さんの面影が重なってきました。少し離れた東橦木公園(愛知商業高校南)では、カワヅザクラが可憐に咲いていますし、徳川園ではトウカイサクラが美術館への側道、美術館周辺へと誘ってくれます。“さくらの今”を是非お楽しみください。
 注1:名古屋の近代化の歩みを伝える地域で、歴史的宝庫ともいえると名古屋城から徳川園までのエリア(市、暮らしの情報より)

 市政資料館は大正11年建造されたネオバロック様式の立体的、左右対称の荘厳な建物です。そこに、日本の象徴である淡いサクラ色が建物に映え、一種独特の豪華さを演出しており、思わず見ほれてしまいます。ここにはオオカンザクラを始め、ケイオウザクラ、ツバキカンザクラなど数種類のサクラが,今を盛りと咲き競っています。ベンチにもたれゆっくり観賞する人、カメラを構える人、花を愛でつつ昼食を摂る人と、さまざまな人間模様がありました。
 主税町公園周辺道路脇では、澄み渡る青空を背にハクモクレンの花が咲き誇っています。

 町並み保存地区を越えた桜並木では、満開を迎えたオオカンザクラ、カンヒザクラに、小鳥の歓喜に満ちたさえずりが、必然的に目線を上に上にと向けさせてくれます。時に花を落とし、木々を忙しなく渡る食餌の姿に道行く人からは笑顔がこぼれていました。
 桜通り二丁目から金城学園高校東側を通り、瀬戸電の尼が坂駅まで延々と続く桜並木は、さくらの国に相応しく,今からが将に晴れ舞台だと思います。

 足を少し延ばして、徳川園目指して歩いていると、東橦木公園があり、小さな公園で通り過ぎてしまいそうです。色とりどりの花が順番を待つように、並んでいました。横道を覗けば、ハクモクレンが空間を塞ぐように存在感を示していました。垣根越しのコブシやツバキ・ユキヤナギが歩を止めるきっかけにしてくれ、足元ではスミレやたんぽぽがそっと咲いていました。待ちに待った草木の春、道行く人々を必ずや楽しませてくれると思います。時にはゆっくりと,目と心に栄養補給されてはいかがでしょう。

  市政資料館を彩って     桜並木は満開
  食餌中?の小鳥も一役     気品を漂わせて
 黒門から徳川美術館を臨む     青空に映えて
   穏やかに揺れながら   沈丁花は何を語る?!