「あかあかと 日はつれなくも 秋の風(松尾芭蕉)」

 二十四節気の処暑も過ぎ、虫の声や赤とんぼに秋の気配を感じるようになってきた昨日、小さな秋を見つけに徳川園に出掛けてみました。
 池の水の色や風のそよぎ、雲の形や動きなどに初秋(はつあき)を体感することが出来ました。

 里山では小鳥たちが餌をついばみながら遊んでおり、足元ではヤブランの群生が、そっと咲く秋の七草キキョウは、待ちわびた日差しなのでしょうか、お日様と正対しているのか、写真のアングルには上手く収まってくれません。
 四睡庵そばでは、水琴窟の爽やかな音色と、シュウカイドウの鮮やかな彩りが競演しています。タマスダレは静かに佇んでいますので、熱中症に配慮して、この辺りで一休みするのも良いかも知れませんね。

 大曽根の瀧では豪快な水音が新涼を感じさせ、小鳥のさえずりと共にゆったり包み込んでくれるようです。その昔からあるという保存樹の樟などの大木もあり、静と動が両立し、初秋を味わわせてくれます。
 せせらぎの小径をゆっくり歩きながら進むと、虎仙橋からの枝垂れアサガオが風に揺れながら人々の足を止めさせ、絶好のカメラアングルになっていました。今のご時世、ソーシャルディスタンスを守りながら・・ですね。

 龍仙湖では睡蓮やハスが見頃ですし、ロッカクヤナギも風に吹かれて優雅に踊っているようです。子どもさんから餌を貰う鯉は大きな口を開けて、競って求めていました。何とも微笑ましい光景でした。

 瑞龍亭では風鈴の音が辺りに響いていました。周辺では、ススキが秋を演出しています。ススキの花言葉は「活力」「心が通じる」だそうです。これは、ススキの生命力の強さに由来すると言われていますが、日本の秋を象徴していますよね。そして古くから愛されているススキは秋の七草の一つです。
 秋の七草の由来は、万葉集に読まれた「秋の野に 咲きたる花を 指折り(をよびおり)かき数ふれば 七種(ななくさ)の花(山上憶良)」からだそうです。
秋の七草の覚え方は、オスキナフクハ?だとか・・。試してみて下さい。これから次々と咲き揃い楽しませてくれることでしょう。
(秋の七草は:オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ)

  豪快な水しぶきが・・  澄んだ音色に癒されて
  ハスの見頃に出会い・・  心地よい涼風がさぁーと
    秋の七草ハギ     睡蓮は見頃
   風に身をませて?!   ススキも露地で秋を演出