ひとりある記1

 いきなりですが「4596(2015年末時点)この数字が何かご存知ですか?
  “数字で知るナゴヤ“愛知県内にあるお寺の数だそうで、古都、京都や奈良よりはるかに多く全国一だそうです。新聞に掲載されていたのですが、ちょっと驚きでした。愛知県は観光資源が少ないなど、とやかく言われておりますが、少し角度を変えれば、素晴らしい文化遺産や建造物が豊富であると言えるのでないでしょうか。
 

 特にお寺の数が多いのは、名古屋市や豊田市、岡崎市などお城や城跡がある地域のようです。直ぐに思い浮かぶのは三英傑(信長、秀吉、家康)の存在です。当会がガイドをしている東寺町(40ヵ寺)も、家康の清須越しに際し城を防衛するのに有用との経験則もあってか配置されたようです。幾多の星霜をへて変貌はしてきましたが、信長の祖母、側室(吉乃)の母などの菩提寺があったりします。故きを温ね、由緒ある道を辿ってみられるのも一興かもしれません。
飯田街道はこちらからもご覧いただけます。

 以前、東区にはどれくらいの寺院があるのかと調べてみました。分かっただけで70ヵ寺以上あり、全ての寺院を訪ねてみたいと思っている矢先に、冒頭の数字に出会いビックリ仰天してしまいました。いつの日にか達成したいと思います。
 11月22日は小雪(しょうせつ)、少し肌寒い日でしたが、尾張徳川家の菩提寺「建中寺(筒井1)」から東寺町まで、初冬の景色を探して散策してみました。建中寺のイチョウは綺麗に色付き二代藩主光友公の廟を優しく包み込んでいました。公園の色鮮やかな黄葉、散り始めた落ち葉が、子どもたちの甲高い声に呼応して、サワサワとささやき合っているようでした。
 次に、ゆっくり歩いて紅葉の名刹として知られる「禅隆寺(飯田町36)」へ行きました。綺麗に手入れされた山水菩薩庭園の緑と、真っ赤に染まった紅葉のコラボレーションは目を見張るものがありました。

 更に寺院巡りをしながら観察しますと、今年は木々の黄葉は黄金色に輝き、地面は絨毯のように敷きつめられていますが、それに比べ、天候の影響でしょうか、紅葉は1本の木に緑、赤、橙、黄色などが入り混ざり幻想的なグラデーションでした。これも、それなりに乙なものですが、秋の週末毎の雨模様が冬に微妙な色合いになったのかと、大自然の流れに感嘆させられました。

    観音堂と紅葉     薄紅葉!?
    照り紅葉     紅葉散る
   満天星紅葉      冬紅葉
   町の紅葉      黄金の絨毯

 

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