「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します
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東区の偉人・賢人

貞奴と「モミジ」

無人探査機ニューホライズンズが冥王星の初観測に成功・・・(米航空宇宙局)の報道。今後はそのデータから、謎に包まれた冥王星の姿が少しずつ明らかになりそうです。広大な宇宙の神秘が解き明かされる日も近いかも知れませんね。子どもの頃「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と覚えたことを思い出しました。一方では身近な出来事でも、地球の温暖化・三つの台風の発生、各所で火山の爆発と、大自然の営みの凄さに唖然とするばかりです。
そんな梅雨空の元、モミジアオイが真っ赤に咲き始め、傘をさして通り行く人々の足を止めさせていました。このモミジアオイ(注1),文化のみち二葉館(注2)大広間にあるステンドグラスに鮮やかな色彩で飾られ来館者を出迎えてくれます。
今回は貞奴さんが好きだったと言われる「モミジ」に焦点を当ててみました。大広間の他にも「龍田川モミジ」のステンドグラスが二階に嵌められています。古今和歌集(在原業平)にも「ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは 」と詠われたように、古から紅葉の美しさは愛でられていたようです。他にも座布団、食器などに「モミジ」の文様が描かれ、小さくて見逃してしまいそうな電気の笠にも、モミジの意匠が施されており、ただならぬ愛着振りに驚かされます。館内でモミジ巡りをしてみるのも面白いかも知れません。
四季折々に展示替えされる貞さん愛用の着物や帯も見どころです。今は珍しい長襦袢が展示されています。うっとうしい天候を片時忘れ、ご見学下さい。
「火・木・土」の午前10時45分からと、午後1時20分から、定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけ下さい。

CIMG3897直筆の帯 CIMG3872座布団
貞奴直筆のモミジの文様(帯) 座布団
CIMG3902龍田川モミジ IMG_0038モミジアオイ
龍田川モミジのステンドグラス モミジアオイ
CIMG3874カップ CIMG3910電気の笠
貞奴、愛用の食器 電気の笠にも・・・

注1:こちらからもご覧いただけます
注2:詳細はこちらからどうぞ

二葉館展示「浅野梨郷」

以前、徳川園にある浅野梨郷の歌碑(注1)をご紹介しましたが、この歌、梨郷が一番気に入った豊旗雲の歌だそうです。梨郷は旧尾張藩主の家に生まれたことから、二代藩主、光友公のご隠居所だった徳川園に歌碑が建立されました。歌碑は本人の好んだ鞍馬石に刻み、「光友公の生まれた場所(清流軒)に向けて建てて欲しい」との願いを叶えたと言われています。
今回「文化のみち二葉館において、「名古屋歌壇の礎、浅野梨郷展」が開催されます。梨郷の中央歌壇との交流を物語る、伊藤左千夫、斎藤茂吉、土屋文明等々のそうそうたる人の名前を拝見する毎に、梨郷の偉大さ、名古屋歌壇の礎を築いたまさに中心的存在であったことを再確認しました。
徳川園の歌碑について、上っ面の知識しかありませんでしたが、9歳から和歌を始め、歌誌「アララギ」の初期に参加していたこと、又、中部日本歌人会を設立するなど後進の指導にも注力し、名古屋歌壇発展の礎を築いた「東区の偉人」であったことに、改めて気づかされました。
貴重な所蔵品(注2)の他に、浅野家の所蔵する書簡などの資料もあり、ご覧いただくのに相応しいものと確信しています。この展示は7月20日まで行われ、6月27日(土)には記念講演、パネルディスカッションも開催されます。
この他、館内に展示されている貞さんの着物も、今の季節に合わせた蛍の裾模様の絽の着物です。四季毎に貞奴の愛用していた着物に展示替えされていますし、貞さん直筆の帯なども展示され、これも見どころの一つです。詳細についてはこちらからどうぞ
当会では「火・木・土」の午前10時45分からと、午後1時20分から、館内ガイドを行っております。お気軽に声をかけてください。

CIMG3455展示 CIMG3457歌集
展示(初公開の書簡などが・・) 歌集いろいろ
CIMG3465豊旗雲 CIMG3450蛍とツバメ
豊旗雲 帯は手描き袋帯

注1:徳川園の歌碑については、こちらからご覧ください。
注2:浅野梨郷に関する資料は市に寄贈され、現在は文化のみち二葉館で所蔵している

桃介と八百津発電所資料館・杉原千畝記念館見学

去る6月10日(水)、岐阜県八百津方面への研修旅行が開催されました。
今回は、電力王として著名な福沢桃介(注1)とも関係の深い、旧八百津発電所資料館(注2)、八百津で生まれで、むしろ海外で有名な偉大な人、「杉原千畝」記念館を訪ねました。
旧八百津発電所(注3)は明治44年、木曽川水系では最初の本格的な発電所として建設され、大正6年には発電後放水された水を再び水槽に溜め、これも利用した放水口発電所が完成した。昭和49年新しい丸山発電所が完成したため閉鎖されたが、現在は水力発電の歴史を語り継ぐ貴重な資源とし、国の重要文化財として指定されています。これらの経緯を一つひとつ丁寧に説明していただき、メモを取り、或いはカメラを向けるなど、各自が懸命に記憶と記録に残してきました。
杉原千畝記念館では、彼の決断により6千人もの方の命が救われたとのイスラエルの方のお話に、「一人の外交官が、しかも日本人が・・」と、誇らしく思いました。大いに悩み外務省の訓令に反してまでの行動!まさに凄い勇気だと思いました。
その後は、先刻のお話を思い出しながらゆっくり観賞し、千畝決断の部屋で「PASSPORT」にスタンプをいただき、一層その偉大さを再確認しました。
ガイドへの姿勢、心構えなどでも気づきの多い有意義な研修会でした。それぞれに心に深く刻まれたのではないでしょうか。来訪者に何らかの感銘を与えられるような、来てよかったと感じていただけるようなガイドを心掛けたいと思った帰路でした。

CIMG3290説明 CIMG3289博物館 CIMG3288屋根
標識・木曽川を臨み 資料館 社名が刻まれ
CIMG3300発電機 CIMG3324ガイド CIMG3275余水路
発電機群 ガイドの様子 余水路跡
CIMG3390全景 CIMG3398シンボルモニュメント 千畝パスポート
奥が丸山発電所 人道の丘公園 決断の部屋で印を押し・・

注1:毎週「火・木・土」の午前10時45分と、午後1時20分から文化のみち二葉館で定時ガイドを行っております。
注2:ヨーロッパ風のモダンな建物、手掛けた会社名が屋根の上の方に残されている。
館内は圧倒される当時の機械、歴史的遺産・資料が展示されている
注3:当時は専門技術が確立されておらず、手掛けた名古屋電力(株)は様々な苦難に直面、名古屋電灯が引き継いだ。この吸収合併に手腕を振るったのが桃介で、その後、賤母・大桑・桃山・読書・・・と次々に発電所を建設していくことになる。

活動報告2

 街路樹の葉の色も日ごとに鮮やかさを増し、道行く人々にささやいているようです。青空を背景に木々の赤・黄・緑のコントラストが一際目を惹きます。
 去る11月8、9日(土・日)の両日、「生涯学習まつり2014」が東生涯学習センターで開催されました。「ときめきの風は東から」のタイトルのように、心地よく吹く風に誘われて、三々五々・・体験をされる方、イベントに参加される方、ゆっくり展示作品を鑑賞される方とそれぞれに館内を巡り楽しんでおられました。当会は、「当会の紹介」「ガイドの様子の写真展」、「町並み保存地区界隈の偉人賢人たち、桃介・貞奴とゆかりの人達」、「春田文化住宅の姿をまとめた写真展」などを、3階体育室において催しました。毎年楽しみに立ち寄ってくださる方、「へえ〜これも東区にあるのですか、知らなかった」、「一度行きたいので、場所を教えて!」とその積極さに、つい当会への勧誘を試みる重鎮・・さすがです。様々な素敵な出会いが繰り広げられました。また今年は新企画「ミニ講演会」を開催しましたが、終了後には講師の方へ熱心に質問される方もあり、一般のお客様と共に、会員の学びの輪も大きく広がっていました。
 「来年もまた楽しみに来ますよ!」と85歳だと仰る方とのお話には、こちらが勇気づけられ、元気のお福分けをいただきました。地域との繋がりの大切さを実感した二日間でした。

CIMG9727まつり縮 CIMG9638オープニング縮
           風は東から・・・        オープニング あいさつ
CIMG9703案内@縮 CIMG9671ガイド縮
        展示説明に興味津々        ここは何処ですか???
CIMG9718ミニ講座、縮井澤 CIMG9673ミニ縮2講座
      東区の町名の由来は?・・       初めての試み ミニ講演会

二葉館の歴史

 「二葉館周辺の偉人賢人たち」の展示も1000人を超す来館者を迎え、盛況のうちに無事終了しました。二葉館の皆様のご尽力に心から感謝致します。
 来館された方から二葉館の変遷を尋ねられる場面があり、この際、初心に戻ってこの地の歴史を見つめ直すことにしました。
 元あった二葉館(東二葉町、現白壁3)は名古屋台地の北端、台地縁に立地していたため、北側には田園が広がり(文化のみち二葉館衝立図)、その眺めは遠くの山並みまで遮るものもない素晴らしい立地だったそうです。
 この辺りは、縄文時代から近代に至るまでの数多くの遺跡物が出土している場所で、近くにある金城学園中学校には「長久寺貝塚跡」の標識があり、塀の中から顔を覗かせています。この碑に貝塚の文字があるように、この辺りまで海だったのでしょう。時を経て江戸時代には武家屋敷の一画となり、尾張藩家老竹腰家があったようです。明治維新後、禄を失った旧士族が居住地を手放し、白壁周辺は陶磁器生産と流通を担う新しい経済の礎となる地へと変わります。
 展示作品にも森村市左衛門、井元為三郎、春田鉄次郎など、これらを関係された方々の名前がありました。大正、昭和にかけては、川上貞奴が約2000坪に及ぶ広大な敷地に、和洋折衷の瀟洒な邸宅を建造し、「二葉御殿」として町の象徴となりました。お会いした古老のお話によると、その当時は、お正月に大きなお餅が配られたそうです。その後、変遷を経て、愛知万博の2005年2月8日(二葉の日)、現在地に大正9年創建当時の二葉館(現、文化のみち二葉館)が移築されました。
 元の場所は、現在マンションが建築されています。遺跡調査の結果、川上邸の土蔵の基礎や地下室が見つかっており近代建築の貴重な資料となりました。こうして辿ってみると、縄文時代から脈々と続く人々の営みと息づかいが聞こえてくるようです。二葉館は移築され、貴重な建造物として、将来の人々へ引き継がれていくことでしょう。文化財保護の大切さ、その意義を痛感した一連の事象でした。
(遺跡調査写真提供 名古屋市教育委員会。参考資料 名古屋市見晴台考古資料館冊子、文化のみち二葉館冊子より抜粋)
 文化のみち二葉館については、こちらからご覧下さい

CIMG8209衝立縮2 CIMG7835貝塚縮2
      二葉御殿(後方の赤い煉瓦)     長久寺貝塚標識(縄文時代の貝塚)
遺跡  1 遺跡 
     東二葉町 遺跡調査 北区全景        縄文時代竪穴式住居跡
遺跡  2 遺跡  4
   江戸時代、武家屋敷建物 柱の跡        二葉御殿 地下室階段部
遺跡  7 遺跡  5
      二葉御殿 地下室化粧煉瓦        二葉御殿 土蔵の基礎

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開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

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