「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します
ブログ

石造物

学校跡碑 Ⅱ「愛知県第一高等女学校」

 町の木々もすっかり冬の装い、南天の赤い実が目を楽しませてくれるようになりました。そんな季節でもある先日の午後、今まで気づかずに通り過ぎていた「栄公園」の表示板が、ふと目にとまり立ち寄ってみました。街の中の小さな公園・・・片隅に桜、鬱金(ウコン)・普賢象(フゲンゾウ)の石柱を見つけました。説明文を読んでみると、「県一桜?・・・」とあり、当時校庭にあった桜の木の孫桜であると書かれていました。
 はて、何のことだろう?と興味をそそられ、公園から愛知芸術文化センター東と東桜小学校西の丘に続く小道を進むと、「栄公園」と書かれた、可愛いモニュメントが出迎えてくれました。そして、その近くに<愛知縣第一高等女学校ここにありき>と書かれた大きな石と跡碑を見つけました。
 春には可憐な花で多くの人を和ませ、初夏には優しい木陰で暑さから人を守りながら、幾星霜を重ねてきた桜、その歴史が多くの人々にも、さまざまな想い出の糸口になっているのだと思います。
注:校碑は高さ約60㎝、横約180㎝。昭和51年4月18日、和楽会有志建立とある。(東区の歴史参照)

CIMG1427第一高女 CIMG1429跡碑
             校碑              跡碑
CIMG1448桜縮 CIMG1434栄公園モニュ縮
       今はまだ固いつぼみ     可愛いモニュメントが・・・

学校跡碑 Ⅰ「名古屋市立第三高等女学校」

 名古屋市東区、橦木町筋と鳥屋町筋(注1)が交差する角に山吹谷公園があります。この公園の南西の片隅に「名古屋市立第三高等女学校ここにありき」などと刻まれた、3個の石碑が木立に抱かれてひっそりと建っています。碑陰大正12年4月開校、昭和20年1月23日学徒42名爆死、と記されていました。当時大曽根の三菱航空機に勤労動員されていた女生徒42名が米軍の空襲に遭い爆死したそうです。戦後67年を経て、薄れがちな戦争に対する意識、命の大切さを再確認するためにも、末永く残したいモニュメントです。静かに目を閉じると、葉ずれと秋の虫の音が、優しく碑を守ってくれているようでした。
 なお、名古屋市立第三高等女学校は、昭和23年の第一次高等学校編成により愛知県立第一高等学校に統合され、愛知県立旭丘高等学校として発足しました。(東区の歴史、ひがし見聞録、旭丘高校の沿革参照)
注1:白壁4丁目、主税町筋、橦木町2丁目を南北に通る道 

CIMG1279碑@ CIMG1281
 CIMG1275@ 上段左は校碑

上段右は公園に静かに佇む碑
右手後方にみえるのは山吹小学校 

下段左は学徒の死を悼み刻まれている
 

徳川園のこのごろ

 厳しい残暑、暴風雨、竜巻・・・と、例年に無い自然現象が日本国内を襲っています。園内ではまだまだ夏の花が目を楽しませてくれますが、その一方、立秋を過ぎ秋への装いも始まり、虫の音もそちこちで聞こえてきます。瑞龍亭へ向かう露地では、ギボウシが出迎えてくれ、再度花を咲かせようとしている萩のトンネルをくぐり抜けると、芝生や苔の絨毯の上を風が静かに流れています。瑞龍亭前では鹿威しの音色が涼を誘い、ススキが秋の訪れを告げています。園内をゆっくり散策していただくと、静かに変わりゆく季節を堪能していただけるのではないでしょうか。今まで気づかなかった貴重な発見に出会えるかも知れません。

CIMG0889@ CIMG0891@
     雨の中・・一輪の睡蓮    龍仙湖に映えるミズカンナ
CIMG0896@ CIMG0895@
    苔と鹿威しが新涼を呼んで・・       秋の主役登場 

水谷忠厚と標柱

 東区矢田町3丁目にある木ヶ崎公園を通り抜け、矢田川沿いの水防倉庫脇に「やたのハはし」と書かれた標柱二つを見つけました。これは、水野忠厚が明治17年10月に東区矢田町の矢田川に36メートルの木橋を完成させた時の親柱だそうです。(忠厚が篤志家から資金を集め、自ら勤労奉仕を率先した)
 彼は旧藩士であったが廃藩後製麺業に失敗し、瀬戸方面から陶磁器・薪などを運び生計を立てていた。運搬に使う今坂(こんざか)峠(赤津—瀬戸)の険しい坂が人々を悩ませていたので、明治12年、勤労奉仕で開削工事を始め、この地方の交通のために尽力した。天爵大臣(注1)と評される水谷忠厚その人である。この他にも先の矢田橋を始め、瀬戸街道・中馬街道・永平寺街道などの開削も行っており、ボランティア活動の始祖、先駆者とも言える人であるが、名古屋ではあまり知られていないのが残念です。『些かの私心もなく、あるのはただ一筋の奉仕の念願と赤心のみだった』の言い伝えが、彼の存在を一層大きくしていると思います。
(文化財叢書第84号、中日新聞、当会資料参照)
【注1】天爵:その人に自然に備わった徳の高さ(広辞苑)

CIMG0793全体@ CIMG0789親柱@
矢田川を背に標柱が立っている(右は水防倉庫) 「やたのハはし」・「明治17年10月」とある

           

東区矢田町3丁目
 

     

  

徳川園のこのごろ(七夕飾り)

 ♪笹の葉さ〜らさら〜♪と歌われるように今、徳川園では黒門口、四睡庵、大曽根口に笹の葉が静かに揺れ、軽やかなリズムを刻んでいます。幼稚園・保育園のお子さんを始め、来園された皆さんが夢や願いを短冊に記し、それが笹の葉に結ばれています。日を追う毎に風に揺れる音が大きくなっていくように感じます。皆さんも願いを短冊に託してみませんか?
 うっとうしい梅雨時、時には趣を変えて楽しんでみてはいかがでしょうか?昔懐かしい和傘の貸し出しも行われています。雨と和傘の奏でる独特な響きが、散策を一層楽しくさせてくれるでしょう。もちろん晴れていれば日傘としてその風情を楽しむこともできます。  
 目映いばかりの新緑が、訪れた皆さんの心を癒してくれる筈です。四睡庵の近くには水琴窟があり、静けさの中で音も楽しめます。詳細はこちらからどうぞ

★当会では、毎週金曜日 13時〜15時30分まで定時ガイドを行っています。

CIMG0680水琴窟・灯籠、七夕@ CIMG0677短冊と灯籠@
  四睡庵と七夕飾り(手前は水琴窟)   みんなの願いを集めて
CIMG0687新緑と鯉 CIMG0694
    龍仙湖に映える新緑    矢穴石とソテツ・・

« 1 10 11 12 14 »

開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

投稿月別記事

PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.