石造物
時と川の流れ
新型コロナウイルス菌拡散に伴い、当会の閉館も当面延長されることになりました。外出自粛もありますが各自が健康に留意し、皆様にお会い出来るようになった時、喜んで楽しいガイドが出来るよう“今”しなければならないことを辛抱強く、それぞれが創意工夫しているところです。
HPも読み返してみると、その時々の貴重な出会いや有意義な学びが思い起こされ、ゆっくり振り返る貴重な時間を得ることができました。この産物にはちょっと感激です。
皆様も懐かしい写真や本などを、この際ゆっくりご覧になるのも良いかと思います。楽しい懐かしい思い出が、新たな発見になり別世界に引き込んでくれることでしょう。
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標札を訪ねて「清沢満之」
今回は、江戸、明治からの面影を残しつつ「現在」と共存している黒門町にある「清沢満之」の標札(再設置、注1)とその周辺を、麗らかな日和に誘われて散策してみました。
黒門町は江戸期までは下級武士の武家屋敷跡で、満之の生家(黒門町2)も昔の面影を残すまま、路地の奥にありました(現在は空き地)。
この標札、幾多の星霜を重ね、現在は駐車場の一角に「黒門町みんなの掲示板」と並んで設置され“今と昔”を受け継いでいるようです。喧騒の世界から一歩路地に入ると時間はゆったり流れ、長閑な日常がそこにはあります。ふっと横道にそれると行き止まりだったり、思いがけない出会いがあったりします。時にはゆったり、まったり歩いてみませんか。
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徳川園のこのごろ
2月3日は節分で冬と春の節目、翌2月4日は立春、暦の上では春ですが南北に長い日本では自然の営みにも時差があります。
徳川園にも少しずつ早春の息吹が感じられるようになりました。木々は芽吹きの準備を急ピッチで進め、梅も日毎に一輪また一輪と花の数を増し、春の演出に拍車がかかり始めました。
里山では白梅が咲き始めパッと明るさが増してきましたし、茶室周辺では、柔らかな日差しに誘われて開き始めた白梅の甘い香りや三椏の爽やかな匂いが和みの空間を作っています。園内では冬ボタンの展示も開催(2/16 まで)されており、富貴の花「ボタン」と高雅な気品の「梅」との競演も是非お楽しみください。
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