名古屋市が指定した「文化のみち(注1)」の中、東区に属する「東区文化のみち(注2)」地区の中、名古屋市東区白壁一丁目(官庁街の東)に「名古屋市市政資料館」があります。ここは大正11(1922)年に名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設されたもので、昭和54年に中区に移転するまで司法の中心としての役割を果たしました。その後、建物の保存・復元修理を経て、昭和59年「国の重要文化財」に指定され、平成元年には「市政資料館」として整備・再生され、明治22年の市制施行から今日までの貴重な資料を公開しています。
 建物は、ネオ・バロック様式(フランス19世紀)で、荘重な雰囲気を漂わせ、車寄せ上部には、公正な裁判を意味する神鏡と神剣を組み合わせた装飾、内部にはステンドグラスや漆喰・マーブル塗りなど、高度な技術が施され厳かな佇まいを見せています。
 正面入口(門)の両脇に旧裁判所当時に、植樹されたヒマラヤスギが威風堂々とそびえています。このヒマラヤスギは珍しい和風の刈り込み仕立てになっていて、資料館を訪れる人や道行く人々を穏やかに見守り、そよぐ葉擦れの音が優しく語りかけているようです。爽やかなこの季節、新緑と語らいながら文化のみちを訪ねられてはいかがでしょうか。(資料館パンフレット、当会資料、東区の名木参照)    
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CIMG4447杉縮 CIMG4459章T
        歴史を見守って          神鏡と神剣
CIMG4465天井玄関 CIMG4456天井5
      正面ホール天井(日輪)         陪審法廷の天井
CIMG4466天秤 CIMG4453窓T
     中央階段・正面(天秤)  陪審法廷、西日に照らされると・・・

注1:名古屋市は平成10年、歴史的遺産の宝庫である名古屋城から徳川園に至る一帯を
   「文化のみち」と位置づけました。
注2:「文化のみち」のうち東区内の市政資料館から町並み保存地区(白壁・主税・橦木地区)
   文化のみち二葉館、建中寺を含めた徳川園までを「東区文化のみち」としている。