今回は、陶磁器職人の技術と作品を愛でながら歩いてみました。
 「陶磁器のまち東区」といわれる所以は、瀬戸や美濃に近いという好立地からで、素地に上絵付けをし、これを輸出したことが、伝統技術の始まりだそうです。陶磁器産業の隆盛と共に各地から集まった絵付け職人は、あらゆる市場のニーズに応えるべく研鑽し、近代産業として「名古屋の絵付け」を確立していったようです。
 名古屋陶磁器会館(徳川1)は、明治42年、名古屋陶磁器貿易商工同業組合が設立、昭和7年に組合の拠点として建てられました。現在は輸出陶磁器の展示、販売、絵付け教室、転写張り体験などの教室を開催され、歴史を今に紡ぎ続けています。詳細はこちらからどうぞ。
 また、昨年10月にオープンした横山美術館(葵1)では、明治・大正に制作された輸出陶磁器の里帰り品を中心に展示されています。職人さんたちの息づかい、技術を再確認されては如何でしょう。

 前回、紹介しました春田鉄次郎、井本為三郎氏の各邸内には当時の作品が展示されていますので、作品と歴史的背景を実感してみてください。
 また、町並み保存地区にある「文化のみち二葉館」には、海外でも活躍された貞奴さんのセンス溢れる “楓の図柄”のモダンな食器が展示されています。これらには、明治から昭和にかけて作られた日本陶器(現、ノリタケカンパニー)の印が入っている貴重な品です。
 道路沿いには、古い煉瓦塀や当時から続く陶磁器用絵の具販売店も見られ、往時が偲ばれます。
 
 横山美術館は、名古屋周辺で製作された輸出陶磁器、日本初の洋風陶磁器等の作品を展示しています。8月4日から「セト ノベルティ展」を開催予定で、100年以上にわたり,日本の職人技が遺憾なく発揮され輸出された、作品が展示されるようです。かつて世界を魅了した素晴らしい作風を共有し、奥深い歴史と向き合ってみてはいかがでしょう。絵付け体験も出来るようです。日程など詳細はこちらからどうぞ 
(界隈創世。横山美術館パンフレット、HP引用、当会資料等参照)
★当会では依頼ガイドも行っております。詳細は「ガイド」からお進み下さい。

  楓文様のモダンな食器   夏・・現在にも通じる?!
   時代共有の空間  清閑な佇まいの中には・・
  作業風景が身近に・・   当時の面影を残して
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