徳川園のこのごろ

 徳川園では、早くも門松が準備され、新しい年を迎える準備が整いつつあります。江戸時代の門松にならい、「そぎの入った竹」*)と「松」「笹」で作られたシンプルなもので、結びを「梅結び」でしつらえ、松竹梅を現しています。匠の巧みな技もとくとご覧下さい。向かって左側にあるのは雄松で、葉先は固く力強さを、右側は雌松で葉先は柔らかく、女性のしなやかさを連想させます。このように雄松と雌松を対にして飾り、クロマツを雄松と称するのに対し、赤松を雌松と称し「男松」、「女松」と呼ばれることもあるようです。一度、触って確かめてみられてはいかがでしょうか。(日本庭園辞典参照)
 園内に眼を移すと木々への「心遣い、おもいやり」を、あちこちで見ることが出来ます。特に蘇鉄の菰掛けは見事に園内を演出され、今年は、日本4カ所の特徴ある菰掛けが行われており、違いを一目瞭然、目の当たりにすることが出来ます。
 年明け1月2日から冬ボタンが、花の少ない園内を一層あでやかに際立たせてくれることでしょう。厳冬期の植物の逞しさと華麗さをお楽しみください。(12月29日から1月1日までは休園)
 昨年の様子はこちらからもご覧いただけます。
注*):そぎは家康が始めたもので、生涯唯一の敗北をきした「三方原の戦い」のあと、対戦相手の武田信玄に対して、次は斬るぞという念を込めたのが始まりだといわれている。

DSC04720徳川園門松 CIMG7941梅結び
         左、雄松  右、雌松              梅結び
DSC04716京都二条城風 DSC04710池田山公園風
          京都二条城風           池田山公園風
DSC04715蘇鉄のこも掛け CIMG2610冬ボタン
      菰掛けの標識      冬ボタン(1月2日〜)
東区文化のみち ガイドボランティアの会

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