徳川園あれこれ「立春間近」

 2月2日は節分で邪気払いの風習があります。2日が節分になるのは珍しく、実に124年ぶりだそうです(普通は3日または4日が多い)。この日は大寒の最後の日で次の日は“立春”です。いよいよ“春”の登場です。季節は規則正しく訪れて来ますが、新生活様式の中では諸々の行事も様々な変更を強いられています。
 「節分」も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は自粛や中止される寺社も数カ所確認しました。生活の区切りとなる風習も容赦なく犠牲となっています。一刻も早く平穏な日常に早く戻ることを願っています。
 落胆している中、1月29日に名古屋では珍しく雪が積もりました。汚れた社会を洗うようにうっすらと雪化粧!です。こんな日に気分一新、何か無いかと徳川園に行ってみました。人影もまばら、静寂と神異次元の世界に出会えました。時にはゆったりまったりの散策はいかがでしょうか。

 柔らかな陽光に阻まれ、「見渡す限りの銀世界」の期待は外れましたが、それでも、可憐な花々と雪の競演を楽しむことは出来ました。
 黒門や脇長屋、蓬左文庫の屋根はうっすらと雪化粧をして、日常とは違った異次元の世界は静かに時を刻んでいました。
 里山は雪の花が一面に咲いていました。白梅かと見間違え、思わすシャッターを切りましたが、雪の花の下は未だ固い蕾でした。ここにも春を待ちわびる、紅白梅やアンズ、ハナモモ・キクモモなどが出番を待っている姿がありました。遠からず彼らの晴れ舞台が来るのでしょう・・
 静寂の中、大曽根の瀧は豪快な水音で人々を惹きつけていました。ベストアングルを探してカメラマンが数人みえていました。
 龍仙湖は鳥の楽園で、マガモが仲良く湖面に輪を描いていました。この辺りでは、運が良ければカワセミ二も出会えますよ。鯉は皆で身を寄せ合って、寒さに耐えているようでした。

梅一輪 一輪ほどの暖かさと詠われるように、園内で最初に咲く「青軸」は白い可愛い花が、茶室への道案内をしています。ホッと和む空間を作りだしています。紅梅の「道しるべ」は一輪、一生懸命背伸びしているようでした。茶室周辺では有楽椿やゴモジュがほころび始め、春近しを告げていました。

 北日本では雪も深く残っていますが、名古屋での雪は短い命で、いつの間にか消えていました。暦の上だけでの春と、実際に春色が整ってくるところと分かれますが、南北に長い日本列島、それもまた楽しみの一つではないでしょうか。○○前線も味わってみては如何でしょうか。

  うっすら雪化粧     雪の花?!
    雪と競演     雪に抱かれて
  青軸(優しく道案内)   一輪の寒椿が・・・
 コブクザクラと冬ボタン   マガモの行進?!

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