「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します
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東区の偉人・賢人

活動報告2

 街路樹の葉の色も日ごとに鮮やかさを増し、道行く人々にささやいているようです。青空を背景に木々の赤・黄・緑のコントラストが一際目を惹きます。
 去る11月8、9日(土・日)の両日、「生涯学習まつり2014」が東生涯学習センターで開催されました。「ときめきの風は東から」のタイトルのように、心地よく吹く風に誘われて、三々五々・・体験をされる方、イベントに参加される方、ゆっくり展示作品を鑑賞される方とそれぞれに館内を巡り楽しんでおられました。当会は、「当会の紹介」「ガイドの様子の写真展」、「町並み保存地区界隈の偉人賢人たち、桃介・貞奴とゆかりの人達」、「春田文化住宅の姿をまとめた写真展」などを、3階体育室において催しました。毎年楽しみに立ち寄ってくださる方、「へえ〜これも東区にあるのですか、知らなかった」、「一度行きたいので、場所を教えて!」とその積極さに、つい当会への勧誘を試みる重鎮・・さすがです。様々な素敵な出会いが繰り広げられました。また今年は新企画「ミニ講演会」を開催しましたが、終了後には講師の方へ熱心に質問される方もあり、一般のお客様と共に、会員の学びの輪も大きく広がっていました。
 「来年もまた楽しみに来ますよ!」と85歳だと仰る方とのお話には、こちらが勇気づけられ、元気のお福分けをいただきました。地域との繋がりの大切さを実感した二日間でした。

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           風は東から・・・        オープニング あいさつ
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        展示説明に興味津々        ここは何処ですか???
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      東区の町名の由来は?・・       初めての試み ミニ講演会

二葉館の歴史

 「二葉館周辺の偉人賢人たち」の展示も1000人を超す来館者を迎え、盛況のうちに無事終了しました。二葉館の皆様のご尽力に心から感謝致します。
 来館された方から二葉館の変遷を尋ねられる場面があり、この際、初心に戻ってこの地の歴史を見つめ直すことにしました。
 元あった二葉館(東二葉町、現白壁3)は名古屋台地の北端、台地縁に立地していたため、北側には田園が広がり(文化のみち二葉館衝立図)、その眺めは遠くの山並みまで遮るものもない素晴らしい立地だったそうです。
 この辺りは、縄文時代から近代に至るまでの数多くの遺跡物が出土している場所で、近くにある金城学園中学校には「長久寺貝塚跡」の標識があり、塀の中から顔を覗かせています。この碑に貝塚の文字があるように、この辺りまで海だったのでしょう。時を経て江戸時代には武家屋敷の一画となり、尾張藩家老竹腰家があったようです。明治維新後、禄を失った旧士族が居住地を手放し、白壁周辺は陶磁器生産と流通を担う新しい経済の礎となる地へと変わります。
 展示作品にも森村市左衛門、井元為三郎、春田鉄次郎など、これらを関係された方々の名前がありました。大正、昭和にかけては、川上貞奴が約2000坪に及ぶ広大な敷地に、和洋折衷の瀟洒な邸宅を建造し、「二葉御殿」として町の象徴となりました。お会いした古老のお話によると、その当時は、お正月に大きなお餅が配られたそうです。その後、変遷を経て、愛知万博の2005年2月8日(二葉の日)、現在地に大正9年創建当時の二葉館(現、文化のみち二葉館)が移築されました。
 元の場所は、現在マンションが建築されています。遺跡調査の結果、川上邸の土蔵の基礎や地下室が見つかっており近代建築の貴重な資料となりました。こうして辿ってみると、縄文時代から脈々と続く人々の営みと息づかいが聞こえてくるようです。二葉館は移築され、貴重な建造物として、将来の人々へ引き継がれていくことでしょう。文化財保護の大切さ、その意義を痛感した一連の事象でした。
(遺跡調査写真提供 名古屋市教育委員会。参考資料 名古屋市見晴台考古資料館冊子、文化のみち二葉館冊子より抜粋)
 文化のみち二葉館については、こちらからご覧下さい

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      二葉御殿(後方の赤い煉瓦)     長久寺貝塚標識(縄文時代の貝塚)
遺跡  1 遺跡 
     東二葉町 遺跡調査 北区全景        縄文時代竪穴式住居跡
遺跡  2 遺跡  4
   江戸時代、武家屋敷建物 柱の跡        二葉御殿 地下室階段部
遺跡  7 遺跡  5
      二葉御殿 地下室化粧煉瓦        二葉御殿 土蔵の基礎

川上貞奴とモミジアオイ

 東区橦木町に日本での女優第一号といわれた川上貞奴(本名貞)と、電力王、福沢桃介が事業パートナーとして暮らしたオレンジ色の洋館(文化のみち二葉館)があります。その館に足を一歩踏み入れると、洋館と和館が見事に融合し、訪れる人を大正ロマンの世界へと誘ってくれます。
 今回は、大広間にある見事なステンドグラス(注1)にスポットを当ててみたいと思います。部屋の重厚さの中で、ひときわ鮮やかな赤い色が目に飛び込んできます。和名「モミジアオイ」(別名紅蜀葵(こうしょっき)注2)で、この花は貞奴さんが、アメリカ公演の際に見付け、とても気に入った花だそうです。日本には明治初期に渡来し、各地の庭園や花壇に植栽されていたようです。
 東区内でも歩道脇、バス停の傍ら、花壇などでちょうど咲き始め、目を楽しませてくれる筈です。花弁は5枚で、葉が紅葉の形をしていることからこの名前がついたようです。梅雨空の合間からのぞく青空と、緋紅色のコントラストは際立っています。モミジの好きな貞奴さんがステンドグラスに取り入れ、毎日眺めた意味が分かったような気がします。
 この花は1日花ですが、次々と蕾をたくさん付けていますので、時には道草をし探されてみては如何でしょう。
★当会では、「火・木・土」午前11時20分、午後1時20分から定時ガイドを行っております。実際にステンドグラス、またその現物と出会ってみませんか。
 「文化のみち二葉館」については
こちらからご覧ください。

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      鮮やかなモミジアオイ        道行く人に語りかけ
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     大広間でのガイドの様子     ステンドグラス

注1:デザインは福澤桃介の義弟「杉浦非水」
   
非水は、日本モダンデザインの先駆者、現・多摩美術大学の創設者
注2:北米原産で沼沢地に自生、高さは1〜2メートルになる

旧春田鉄次郎邸と石造物

 今年は梅雨入りしたとはいうものの、当地の雨量は例年の1/4程度とか、その後も真夏日が続き、冷夏の予想はやや外れた感さえする前半です。一方、早くも超大型の台風8号が発生し、日本に向かっているとの報道がされています。
 東区は明治以来、陶磁器輸出の発祥地として知られていますが、今回はその貢献者の一人でもある「旧春田鉄次郎邸(主税町3)にある石造物をご紹介します。鉄次郎氏は陶磁器貿易商として成功された方で、邸宅は大正10年、武田五一氏(注1)の設計で建てられたといわれており、洋館と和館で構成されています。現在洋館はフランス料理のレストラン「デュポネ(注2)」として営業しており、見学は出来ませんが和館は、状況に応じて(結婚式がある場合は不可)ガイドさせていただいております。
 門を入るとモダンな敷石が目に飛び込んできます。敷石を辿っていくと、昔懐かしい石臼の紋様や様々な形の石が、表情豊かに迎えてくれます。また、落ち着いた垣根や四季の植栽に抱かれた雪見灯籠は、将に日本庭園の風情そのもの、ひと時を楽しませてくれるはずです。
 洋館と和館の道案内は春日灯籠が道標(みちしるべ)となっています。やや狭い空間ですが、古き良き時代を知る為には、一見の価値はあると思います。
☆当会では、「火・木・土」の10時から15時30分、ガイドを行っております。東隣の佐助邸にお声かけ下さい

注1:武田五一は明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本を代表する建築家。
注2:お食事は予約となっています。1階内部については
こちらからご覧いただけます。

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       春田鉄次郎邸へ・・          敷石が優しく誘って
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        左←洋館、右→和館へ          風雅な出迎え
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         ガイドの様子         当時の懐かしい道具・・

建中寺の中にある石造物

 今回は、尾張徳川家の菩提寺である建中寺(筒井一丁目(注1))を訪ねてみました。境内にある様々な石造物を見付けながら、草木を見つめる例月とは趣を変え、新たな?出会いに興味を覚えながら散策してみました。総門(創建当時の門)を入り、文字通りの万緑の建中寺公園をゆっくりと三門へ向かいました。三門左に「陳元贇」と書かれた石柱があります。陳元贇は寛永3年(1626))尾張徳川藩主義直に招かれ、儒教、陶芸、菓子、建築、拳法などの異国文化を日本にもたらした方です。寛文11年(1617)没し、建中寺に葬られていましたが、現在、お墓は平和公園に移されています。
 三門をくぐると、本堂の前に二基の石灯籠「春日灯籠(注2)」があり、厳かに出迎えてくれます。その左手に大きな「龍巻奥の院(注3)春日灯籠」が聳え立ち、素晴らしい彫刻に圧倒されます。これは数十年前に寄贈されたものだそうです。左右に目を凝らすと今まで気づかなかった多くの石造物(灯籠は約40基他)の多さにびっくりです。新しい発見にワクワク・・ドキドキの連続、視点を変えると普段見えていなかったものが突然見えてくるという、古からの言葉を実感しました。
 ご住職様から、三門上層には釈迦三尊像と十六羅漢像が祀られているとお聞きしましたが、未公開とのことで残念ながら拝謁できませんでした。各所にある神社への崇拝を忘れないで、関心をもって臨みたいものです。
 当会では、依頼ガイドや種々のイベント等をガイドさせていただいております。詳細につきましては
こちらからどうぞ

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        本堂と春日灯籠          確かな存在感・・・
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      陳元贇の碑  昇竜が彫られている奥の院灯籠
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建中寺の墓石を活用したと思われる石碑 観世音菩薩と由緒あるお地蔵様・・

注1:慶安4年(1651)に第二代藩主「光友」が父「義直」の菩提を弔うために建立
注2:春日灯籠は、鹿、雲、三上山などが彫刻されているのが特徴
注3:奥の院灯籠は、中台に干支が彫られていることが多い

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開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

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