”伝説の足跡を訪ねて”9「赤塚神明社、あの人形が欲しい」
「夏至今日と 思いつつ書を 閉ぢにけり(高浜虚子)」
6月21日は夏至で「日長きこと至る(きわまる)」という意味があり、最も昼の時間が長くなります。これから夏の盛りに向かっていきますが・・・。
今回は神明社に伝わる伝説を訪ねてみました。神明社の沿革を見てみますと、創建は元和2年(1616)となっていますが、諸説あり700年前とも言われているなど大変古いそうです。従って、不詳とのお話しでした。氏神様として近郷の方々が崇拝しお守りしているそうです。
今回は豊臣秀吉にまつわるお話しです。お祭りで母親に買って貰った人形が、回り回ってこの神明社に収まっているのだそうですよ。古と今を繋ぐ糸を手繰り寄せてみましょう。
東区の山車まつり(筒井町・出来町天王祭)
初夏の風物詩東区「天王祭」が3年ぶりに6月4,5日(土・日)に開催されました。現状を鑑み宵祭りや徳川園の山車揃え、出会い等は行われず、筒井町2輌、出来町3輌が、それぞれの町内を曳行する形でした。天候にも恵まれ地域の方々の規律を守りながらの曳行は、穏やかな中にも活気が見られました。祭事役員を先頭に宰領や綱頭の指揮の下、町内各戸の無病息災、家内安全を願い法被姿の粋な若者や浴衣姿の子どもたちが力を合わせて曳行されていました。お囃子(はやし)は山車ごとに伝承されているそうで、曳行時と、からくり時などで数種類あると聞きました。見事なからくりは、所定の場所で奉納されるそうです。
天王祭とは「牛頭天皇(ごずてんのう)」を祭ることにより疫病を鎮めようとする祭礼です。コロナ禍の早い収束もお願いしたいですね。
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’伝説の足跡を訪ねて”8「舎人町」「萱町、文殊菩薩の生まれかわり」
東区の町名に関係する伝説も幾つかありますが、今は公園の一部に残っているだけになってしまいました。前回(西二葉公園)に続き伝説の足跡を探してみたいと思います。古い町名には生活に密着した歴史や、当時の自然環境などを知る貴重な手がかりがあると思うのですがいかがでしょうか。
①舎人町(とねりちょう)現、泉3
この謂われは諸説ありますが、現在は東区泉3丁目となり当時の面影はなく、公園にのみ「舎人公園」として名前が残っています。
②萱屋町(かやまち)現、泉3
この謂われは、町内のどの家も“カヤぶき”であったので付けたそうですが、確かに今は‘カヤぶき“は見かけなくなりましたね。
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’伝説の足跡を訪ねて’7「竹藪地蔵」・「子安地蔵(観音院)」
東区に伝わる伝説には、お地蔵様にまつわるお話しが沢山あります。
今までも幾つかご紹介してきましたが、いつでも優しい慈眼を注いでくれています。なかなか収束のみえないコロナ禍の中、平安を求め今回は白壁2丁目(旧町名→清水町、長塀町、東二葉町、西二葉町)周辺を歩き、3箇所でお地蔵さんを見つけましたよ。
①国道41号線の道路脇(清水口交差点から北へ100m)に“竹藪から出たと
伝えられるお地蔵さん”が祀られています。これは延命寺蔵さんだそうです。
②西へ小路を進むと清瀧寺。ここにも地蔵堂がありました。西二葉公園(地名だけ残る)脇を通って七尾天神社前を通り、明和高校北の小路へ、
③観音院・山門の西に子安地蔵さんと水子地蔵さんが優しく微笑んでいました。民家に囲まれた静かな町並みの中にありました。
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