去る4月26、27(土、日)に「いくいくみしる」が開催されました。この催しは、地図を片手に歴史的界隈「文化のみち」を回りながらさまざまな専門家や職場を訪ね、その道のプロに教えを受けながら探検!体験!発見!するものです。
当会は「ブラミシル」のうちの大正ロマンの漂う「旧豊田佐助邸の建物ガイド」と朝ドラの「虎に翼」の舞台にもなった市政資料館を深掘りし、貴重な建物のガイドを行いました。今回は「旧豊田佐助邸の建物ガイド」に密着しました。「ブラミシル」のうち歴史的にも価値ある建造物の中から、旧豊田佐助邸、市政資料館、中産連ビル、文化のみち橦木館を選びぶらぶら歩きながら見聞を広めようという思いから名付けられているようです。
最初に配布資料に沿った講演を行い、佐助邸の概要の説明から始まりました。その後各部屋を実際に見て、懐かしい時代を体感していただきました。
まず洋館応接間では、当時使用されていたステレオの紹介とともに懐かしい曲(レコード)を聞いていただきました。「この歌、知ってるよ」の声も聞かれました。当時の日常を体感していただき、ほっと和んだところで、大正ロマン溢れる邸内をじっくり探検!体験!そして発見!をしていただきました。意匠の素晴らしさや、防災のための筋交(注1)がすでに施されていた史実に感心する人、様々な工夫にびっくりする人もいてみなさんの興味の大きさが伺えました。
今回は、古いものがお好きだというお子さんの参加もあり、和やかな雰囲気の中、粛々とガイドが行われました。純真で真剣な姿勢がひしひしと伝わりガイドにも力がこもっているようでした。参加された皆さんもガイドの説明に聞き入り、目はキラキラ輝いていましたし、いつもと少し違う雰囲気は新鮮な取り組みになったのではないでしょうか。質問にもその都度丁寧に対応し、参加された方々の真摯な姿勢にガイドにも一層熱も入ったようでした。大変密度の濃い有意義な探検になったのではないでしょうか。
この地域は、江戸時代は中級武士のお屋敷でした。明治、大正時代は財界人の邸宅があった場所で、貴重な歴史を持つ一帯です。このような邸宅は、大正末期から昭和初期に建てられた実業家の邸宅で、佐助邸も建物は洋館と和館の和洋設置型の建物です。こうした生活様式を伝える住宅は少なくなっており大変貴重な建物ですので、保存していきたいですね。
注1:耐震工事の一方法
*当会では「火・木・土」の10:00~15:30まで常駐ガイドを行なっております。ぜひお出かけください。お待ちしております。








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