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寺社探訪8 義市稲荷社・社宮祠神社
秋彼岸の頃になると不思議なことに必ず咲く曼珠沙華。真っ赤な群生が特長の別名「彼岸花」、突如この時期に図ったように庭先や道端に現れる、自然の神秘を感じます。
今回は赤繋がりで、赤い鳥居も鮮やかな義市稲荷社を訪ねてみました。この神社、名古屋市工芸高校(芳野2)の東側を北に進むと、北側の石垣沿い奥に突如現れる不思議な稲荷社です。「正一位義市稲荷大明神」を祀り、創建は寛永5年(1628)2月、尾張徳川家の竹腰正信邸に奉斎年々祭祀を続けたが,維新廃藩により上地となり、明治7年7月、共祭公許となる」と、神社名鑑にはあります。
すぐ近くに「社宮祠神社」という小さなお宮さんがあり、ここも竹腰家に関係があるようです。祭神は伊斯許理度賣命(いしこりどめのみこと)、また日本書紀には石凝嫗命と表記されている鏡づくりの神、指物工芸の守護神としても崇敬されているそうです。伊藤萬蔵氏寄進の標石はありますが、ひっそり佇んでいる小さな祠です。時には横道にそれてみては如何でしょう。
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