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折々の花5”春爛漫”
「美しき 春日こぼるる 手をかざし(中村汀女)」
春分も過ぎ太陽の恵みを感じながら、豊かな自然の中で育まれる日本の貴重文化や風土に触れてみませんか。
「春分の日」とは「自然をたたえ、生物を慈しむ日」とされているそうです。季節は決まった順序で移り変わり、植物それぞれの持つリズムで流れていくようです。芽吹き始めた木々や、咲き始めた花の香りを探しに出掛けてみませんか。今回は、徳川園から建中寺を経由し、東区の花巡りをしてみました。
徳源寺「標石」・「キリ(桐)の花」
「桐咲いて 雲はひかりの 中に入る(飯田龍太)」
徳源寺のキリが早くも咲き始め、バスの窓越しに妖艶に微笑みかけている姿にちょっとびっくりです。前年の果実(黒色卵形)も共存し、青空に聳えています。高貴な花に出会いに行ってきました。
山門前の「標石一対」、「線香立て」は伊藤萬蔵の寄進したものです。萬蔵は明治から大正にかけて半世紀以上にわたり全国の神社や社寺に狛犬(物部神社、七尾天神参照)、標柱、灯籠などの石造物を寄進し続け、その数は千に近いといわれています。1927年(昭和2)94歳で世を去るまで、この活動を続けたそうです。この足跡は東区にもまだまだあるようですので、努めて見つけていきたいと思います。皆さんも見学の折、標石や狛犬をじっくり観察してみて下さい。
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文化のみちを歩こうⅠ「名古屋市市政資料館」
「文化のみち」とは名古屋城から徳川園までのエリアをいいます。今まではコースを中心にご案内して参りましたが、今回はちょっと視点を変えて、貴重な建造物や文化遺産などをじっくり巡ってみたいと思います。
毎年11月3日には「歩こう文化のみち」と題してイベントが催されています。当会も密かに企画を練り、着々と準備を進めているところです。内容については見てのお楽しみにしてください。
さて最初の紹介は当会のガイドエリア中から、「名古屋市市政資料館」をご案内しましょう。ここが名城公園(注1)の一部ってご存知でしたか?
ちょっと驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。時には立ち止まってみると思いがけない発見があるかもしれませんよ。
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