テレビや新聞の報道で、世界的に異常現象が続発していると報じています。日本でも、今までにないコースを通る台風、北海道や岩手の集中豪雨などがあり、各地に甚大な被害をもたらしました。これだけ科学が進歩を遂げても、自然の前ではいかに無力かを思い知らされるこの頃です。
 そんな現代に、東区にも古い歴史を見つめながら、語り続けられている遺産が多くあります。今回はその中で、新出来町線沿いにある二つをご紹介したいと思います。
 その一つは、金城学院高等学校(白壁4)の校内にはある牛馬用水です。
 これは、昭和3年動物愛護運動に熱心なフローラー・バンス女史の寄付により造られたものです。かっては、道路に面した西洋館(宣教師宿舎)の赤煉瓦の塀をくりぬいて、この通りを行き交う牛馬の喉を潤し、汲めども尽きないキリストの生命の泉を思いださせてくれる町の名物であったということです。道路拡幅に際し学院内の噴水池に移設されましたが、今も校内の一角から静かに歴史を見守り続けています。(金城学院HP,当会資料参照) 
 もう一つは、金城学院高等学校西隣のM氏邸の前にあるムクノキの大木です。道路に張り出し悠然と聳え立つ下を、人や車は何ごともないように通り過ぎていきます。元々は敷地内にあった木だそうですが、こちらも道路拡幅という時代の要請もあり、伐採・移転の対象となったようです。しかし、白龍さん(白ヘビ)が棲むというご神木であることから、そのまま街路樹として残されることになり、今もご家族によって大事にお祀りされていると伺いました。ここに最近標識が設置され、「何で道路に張り出しているのかな?」と不思議に思われた方へ、また将来に歴史を正しく伝えるために、その経緯が記されています。一度ゆっくりご覧になってはいかがでしょう。今まで見えなかったことや、懐かしいあの頃が蘇ってくるかもしれませんよ。ムクノキについてはこちらからもどうぞ

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左端にあるのが牛馬用水 今も水をたたえる牛馬用水
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道路を覆うムクノキ 新設された標識