去る9月19日は十五夜でした。この満月、次回に中秋の名月と満月が重なるのは8年後だそうです。
徳川園では「月を掬う」イベントが催され、夜間の開園もされました。当夜は、澄みきった夜空にくっきりと十五夜が現れ龍仙湖に影を落とし、湖上には和舟が浮かべられ、折からの秋風に揺れ、将に日本画の世界でした。古から多くの人々が楽しんだ風情をそのまま現代に持ち込み、来園された方々もそれぞれに散策を楽しんでみえました。そんな中、ふと可愛い声が「うさぎさんがついたお餅はどうするの?」「食べられると良いね!」・・に周囲に温かな笑いがわき起こる一時もあり、和やかな観月会はゆっくりと繰り広げられました。
園内も徐々に秋色に染まりつつありますが、未だ晩夏と初秋を楽しむことが出来ます。今年のお薦めは、虎仙橋から虎の尾(橋の下を流れる川)に咲く「枝垂れあさがお」です。名前のとおり、幾筋ものアサガオが枝垂れ、川のすぐ上で咲いています。過ぎゆく夏を惜しむように・・・。
そして自然の不可思議、お彼岸の頃になると必ず咲く彼岸花、四睡庵では酔芙蓉が色鮮やかに咲き、瑞龍亭では萩のトンネルの先で、ホトトギスの花が秋を演出しています。
★徳川園では十三夜(10月17日・木)にも観月会を行います。詳細はこちらからご覧下さい
観月会の序章 | 満月が湖面にくっきりと |
瑞龍亭に飾られたススキと月見団子 | ホトトギス |
川面に揺れる「枝垂れあさがお」 | お彼岸を忘れずに咲く花の不可思議 |
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