年末の恒例行事となった「今年の漢字」は<税>と決定し、広く報道されました。消費税率引き上げ、諸々の議員による税の無駄遣い、外人観光客の免税店での大量購入等々・・生活と密着する問題だけに関心が深かったからでしょう。
そんなことを考えながら、いつもの癖でキョロキョロ探していると、冨士神社(東桜一丁目)の入口に不思議な石柱を見つけました。あれ?「駿河町」と刻印されています。「えっ?何???」と、また疑問が沸き起こりました。調べてみると、昔、この辺りは駿河町と呼ばれ、徳川家康が駿河との間を往復したという説、冨士塚に近いので、富士山のある国名から付いたという説があると、書かれていました。町名変更前には、駿河道にあった歩道橋に「駿河町」と書かれていたそうです。まだまだ、ひっそりとしつつも、しっかりと自己主張している貴重な遺物が、数多く眠っているのだろうと思い知らされました(境内にはまだまだ石造物が・・厳粛な境内です。静かにご参拝ください)。
地名を辿っていくと、往時の生活が偲ばれる所が各地にあり、時代の流れから新しい建造物が建ち新町名に変更されるケースが散見されます。今その名残は、町内会や子供会名に辛うじて残っていると教えていただきました。折しも街路樹の剪定が行われていましたが、もう少し紅葉を愛でたいと思う一方、落ち葉の始末をされる大変さ、新しい芽吹きの為には不可欠の作業との割り切り・・・路上を眺めながら、新旧が上手く継承される難しさを感じた一日でした。(東区の歴史参照)
富士神社 | 鳥居左の石柱の後ろ・・・ |
人生訓 吾唯足るを知るの蹲石 | 名城築城の際の残石(刻印石) |
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