そっと近づく春の足音に誘われて、町へ散策に出かけました。鳥居と堂宇(注1:参照)が一緒にある珍しいお寺に遭遇しました。ここは「妙見山 了義院」(注2:参照)です。通称・大曽根の妙見山とよばれているそうで、芭蕉の句碑「三日月塚」を見つけました。そこは坂の上にあり、洲を一望のうちに収める願望絶佳なところなので、元禄の頃、俳人芭蕉が足を止め「泊船集」にも詠まれ残されています。門下生、五條坊木児が芭蕉の50回忌に句碑を建てたものの、戦災で損壊し、今はセメントで補ったその旧碑と、新碑が並んで建っています。鳥居や釈迦坐像石仏にも弾痕が生々しく残っていました。(「妙見山 了義院」資料から抜粋)
注1:「宇」はのきの意、堂の建物
注2:妙見山とは、能勢にある妙見宮で商売繁盛の神様。妙見さま(妙見大菩薩像)が
祀ってあるとのこと。「妙見さま」のお寺には鳥居があるそうです。(お庫裏さまのお話)
新旧の芭蕉碑(右が破損された碑) | お釈迦様の胸に弾痕 |
”有とある たとへにも似ず 三日の月” | 鳥居にもくっきりと・・・ |
コメント
コメント一覧 (1件)
今では、寺院に鳥居を見るのは、本当に珍しいです。
かって、このお寺に「史跡散策路」ツアーで出かけたことがあります。気がつきませんでした。
なお、かっては、「洲を一望のうちに収める願望絶佳なところ」ということでしたが、今は住宅が立ち並び、残念です。