2月19日は二十四節気の雨水で(注1)、お雛様を飾ると良い日とされているそうです。由来は諸説あるようですが、一つは日本神話からきているようで、日本書紀に出てくる罔象女神(みつはのめのかみ)は水神(注2)で、地方や地域によっては、子授けや安産の神として崇められていることからのようです。
因みに今、「文化のみち」では、ひな巡りスタンプラリーが行われ、スタンプを集めるとお雛様の台紙が完成します。各所で趣向を凝らしたお雛様が待っていますので、是非お楽しみください。
徳川園に於いても、黒門口、瑞龍亭、四睡庵など・・で可愛いお雛様が、そっと皆さまとの出会いを待っていますよ。見つけてくださいね。
そして、あちらこちらでも、春の息吹が感じられるようになってきました。里山では白梅が見ごろを迎え、福寿草もそっと咲き始めました。四睡庵北側では、白芯卜伴(はくしんぼくはん)、岩根絞りなどの椿が静かに咲いています。気づかずに通り過ぎてしまいがちですが、大曽根の瀧からの階段脇には樒(しきみ)の白い花が楚々と咲いていますし、足元に目を凝らすと、逞しい草花の新芽を見つけられると思います。
最近、“今日はゆっくり散策したくてきました”の言葉を多く聞きます。日常の喧騒から離れたい、自然の中で静かにひとときを過ごしたい、という願望が強いのでしょうか。時には、そんなまったり・・ゆったりの時を過ごされてみてはいかがでしょう。
当会では毎週金曜日、13:00〜15:30まで園内ガイド(無料)を行っております。お気軽にお声かけください。
瑞龍亭のお雛様 | スタンプを集めると・・・ |
白梅 | 露地で仲良く紅白梅 |
白芯卜伴 | 岩根絞り |
福寿草 | 御門樹(ゴモジュ) |
注1:雪が雨に変わり、春に向かっていく節目。昔は雨水をさかいに農作業の準備を始めた
注2:雪解け水が流れる川は昔、女性たちが炊事や洗濯をしに集まる場所で、その水は「生命を支えて育てる」という根源でもあり、信仰の対象でした。罔象女神は日本の代表的な水の神様で、水=母神と考えられていた
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