折々の花

3月5日は二十四節気の一つ「啓蟄」です。虫だけではなく、さまざまな生き物たちが活動を始める頃とか、心なしか陽射しが強くなってきたように感じます。
高浜虚子の句に「啓蟄に日は降り注ぐ矢の如く」がありますが、この啓蟄が俳句の季語として取り上げられるようになったのは、高浜虚子以降だそうです。幾分和らいだ空気に誘われ、尾張徳川家の菩提寺、建中寺(筒井町一)から、オオカンザクラ並木道(注1)までを散策してみました。
建中寺の紅梅は境内でも一際目をひき、特に鐘楼と松竹梅の組み合わせは、梅の目立つ今の時期が最高で、日本画を彷彿させます。
また東橦木公園では、河津桜(注2)が可愛いピンクの花を付けて、ヒヨドリが密をついばむ姿はまさに「花鳥」、人の目を惹きつけます。春風のいたずらで花びらが舞い落ち、道行く人々に花の存在を印象づけています。
オオカンザクラの並木道でも咲き始め、春の訪れは駆け足で近づいているようです。
文化のみち二葉館では、「桜みちまつり」が3月12日(土)10時から16時に開催されます。昔懐かしい風情の残る各所をご覧になりながら、ゆっくり探索されてみてはいかがでしょう。(当日は当会も館内ガイドをさせていただきます)

CIMG3162河津桜 CIMG3167松竹梅と鐘楼
        河津桜       松竹梅と鐘楼
CIMG3131オオカンサクラ CIMG3139オオカンサクラ
   オオカンザクラ(大寒桜)       桜並木

注1:桜通泉二、三丁目を隔てる南北の道路、芳野二の交差点北まで全長約1.4キロ。(東区HP参照)
注2:東区制100周年を記念して平成20年に植樹。(JR中央線大曽根北側広場と2箇所)
☆河津桜、オオカンザクラは、一般的にソメイヨシノより開花が早い。

東区文化のみち ガイドボランティアの会

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