花巡り「キリ」「ヒトツバダコ(なんじゃもんじゃ)」

 5月6日は夏の始まりの日「立夏」です。今年は季節が一気に進み、草花が一斉に咲き始め華やかさを増してきました。コロナも5類になりこの連休を海外、国内旅行で過ごす方も多いようです。周囲を見回してみるとワクワク、ドキドキがいっぱいあるように思い、文化のみちの花巡りをしてみました。

 まずは徳源寺(新出来一丁目)のキリが満開で見頃を迎えています。出来町通りからはバスでも見ることが可能ですので、「バスから見えたので降りてきました」という会話がよく聞かれます。この木に釣鐘型をした薄い紫色の上品な花をつけています。昨年咲いた花の実もなかなか見応えがあります。折からの風に、ハラハラと散る花びらの舞も素敵です。キリの木や花は、古くから伝説の鳥「鳳凰」が止まる木と言われ神聖なイメージがあり、花言葉は「高尚」・・ピッタリですね。また500円硬貨のモチーフとしても使用されていますよ。真っ盛りの今、一度じっくり眺めてみてくださいね。

 ここ徳源寺は臨済宗妙心寺派で創建は織田信雄です。文久2年(1862)に藩主徳川慶勝が修行道場として開設したお寺です。禅堂は文久3年に総見寺から移築され、鐘楼は明治3年に移築され、仏殿には大正期製作の5メートルを超える仏像が横たわっています。圧巻です。

 文化のみちを散策しながら桜通りの「ヒトツバダコ(なんじゃもんじゃ)」並木に会いに行きました。春なのに!?一面に雪を被ったような真っ白な花が目に飛び込んできました。歩道にできたアーチが涼やかな緑陰を作り、ゆっくり進むと甘い香りと優しい花に癒されます。早くも見頃を迎えているようです。地面には、粉雪が舞ったかのように花びらの、美しいアートが人々の目を楽しませていました。

 地下鉄高岳駅⓵出口から国道を挟んで東西に並木は続いています。西側にある「冨士神社(東桜一丁目)」に立ち寄ってみますと、清新な境内に心地良い安らぎを感じました。

 ここは、元冨士浅間宮、冨士権現社または冨士塚権現とも呼ばれ、祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で創建は応永5年(1398)6月です。咲耶(佐久夜)は佐久良(桜)のことで、この姫君は花の如く美女であったと言われています。 

 桜通りに架かる歩道橋から見る眺めも素敵でした。ウロウロ、キョロキョロしながら春風と遊び散策を楽しみました。足元ではツツジやシャリンバイなど春を彩る花々がそっと語りかけています。

 ヒトツバダコは、この地の他にも大曽根駅からバンテリンドームに向かう街路樹や公園、徳川園など、あちらこちらでも咲き誇っていますので、お近くで楽しまれるのも一興かと思います。一年で僅かな日数、儚い生命を満喫できるかなと思いますが、いかがでしょうか。

徳源寺
青空に映えて
涅槃像(後部には五百羅漢)
「なんじゃもんじゃ」の並木道
葉に雪が積もったよう
占いや神事に使用されていた!?
冨士神社本殿へ・・
風に揺れて

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