今回は佐助邸の前庭・主庭の庭石をご紹介したいと思います。玄関へのアプローチには景石と植栽が四季折々の景観でお客様を優しく迎えてくれます。
木戸をくぐり主庭に入り飛石伝いに進むと、和館の次の間の縁先には根府川石、書院前には巨大な鞍馬石の沓脱石が配置されています。これらの庭石は和館を一層引き立たせ、静寂の世界へと誘います。その先には濡れ鷺灯籠、さらにその奥には池泉回遊の園路と庭園が続きます。細長い池(現在は枯流れ)の護岸には景石が配置され、雪見灯籠ともども景観のポイントになっています。おそらく佐助さんも、この落ち着いた和館と、一体化した庭をゆっくりと歩まれたことでしょう。視点を変え邸内からお庭を、直接お庭から建物をご覧いただくのも一興かと存じますが、いかがでしょうか。
前庭から玄関へ | 鞍馬石の沓脱石 |
縁先手水鉢(銘石が配置されている) | 縁側から池泉回遊の庭へ |
様々な景石が豪放さを演出して | 飛石の先には・・・ |
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