秋も深まり、町のあちこちが赤・橙・黄との見事なグラデーションで彩られ、道行く人々を楽しませてくれます。山吹小学校の東隣にある山吹谷公園も、真夏の陽ざしをくぐり抜けた木々が色鮮やかに装い、去りゆく秋を惜しんでいるようです。誰にも止められぬこの自然の大きな流れは、今年も着実に繰り返されています。
「山吹谷公園」の謂われは、(尾張名所図会によれば)この辺り、昔は那古野山の谷合で、晩春の頃は風流な人たちが酒や肴を携え集い、山吹の花を眺めながら歌や舞などをした景勝地であったことからだそうです。その後いつしか武家屋敷が並ぶようになりましたが、公園の一角にあるなだらかな坂からも、往時を偲ぶことができます。今も公園の北東角に山吹が植えられています。春には又、この山吹の花を愛でながら大勢の方が、訪れられるのでしょう・・・。その地形、名称から、過去を思いめぐらせるのも楽しいひとときではないでしょうか。
大きく育った木々 | 色とりどりに染めて |
根本にも赤い絨毯が | 古に続く坂道・・ |
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