国の「登録有形文化財」に登録されている「文化のみち二葉館」において、「ふたばの日(注1)」の催事が開かれました。このイベントも今年で12回目となり、朝早くから長蛇の列ができ、皆さんの関心の深さを窺い知ることができました。
館内では、貞奴さん愛用の雛人形や着物コレクションに、感嘆の声が聞かれ、興味津々の様子でした。「これは?」「すごいねえ!」「手書き?えっ本当なの」などの感嘆の声があちこちで聞かれ、しばしば人だかりが出来ていました。こんな状況の下、当会メンバーのガイドは一層熱を帯びているようでした。
大広間で行われた「和三昧」では、名古屋の伝統芸能「正調名古屋甚句」の中、本邦初公開となる貞奴さん愛用の三味線で「貞奴甚句」が演奏されることを知ると、会場からは一斉に歓声が沸き上がりました。フッと貞奴さんの姿がダブったのは私だけでしょうか?
舞踊ではしっとりと舞う姿に魅了され、落語の語り口に大きな笑いの渦が波打っていました。「マリンバ」演奏では、明るく楽しいメロディに老若男女が拍子を取りながら、楽しまれる様子はとても微笑ましく、皆さんの笑顔が印象的でした。和と洋の素晴らしいコラボレーションに、誰もが至福の時を過ごされたのではないでしょうか。
また、3月26日まで「没後10年 エッセイから読み取る素顔の城山三郎」展を開催しております。普段見られない資料やゴルフ道具なども展示され、新しい城山三郎さんに会えるかもしれませんよ。
3月11日には、名古屋で最初に咲くといわれる桜並木を楽しむ企画「早咲き!桜みちまつり2017」も開催されます。一歩一歩、春の足音が近づいてきているのでしょう、「はる」の響きに、肌を刺す風も心なしか和らいできているように感じますが、いかがでしょう!!
二葉館の歴史やイベント詳細についてはこちらからご覧ください。
早くから列が・・・ | 格式の高い一揃え |
羽織と帯 | 満員御礼?! |
貞奴愛用の三味線紹介 | 端唄・甚句演奏 |
妖艶な舞 | 笑いの渦が・・・ |
注1:平成17年(2005)2月8日開館。会館の愛称「二葉」と語呂が合うことから「ふたばの日」として毎年催事を開催している
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