研修会「長母寺見学会」報告

 去る3月7日(金)、会員相互の研修を兼ねて長母寺の見学会が行われました。

 安田文吉先生のお力添えをいただき、通常は未公開のご本堂、開山堂を見学させていただきました。

 ご住職様からは長母寺の歴史、無住国師にまつわるお話や沙石集の版木など文化財の数々を見せていただくことができました。ご本堂内はとても神聖で天井絵も優雅に設られており、感慨深い体験となりました。

 安田先生は長母寺の歴史と共に尾張漫才の成り立ちや仏具などの説明に、「へえ、そうなんだ」と会員からは思わず声が出てしまうほどでした。また歌舞伎で使う鳴り物も寺院での「お経にも使用されているんだよ」の説明に2度びっくりでした。色々なところで共通している事象が多々あることは、初耳ばかりで驚愕の連続でした。

 また、開山堂内部も見学させていただき古の時を共有できました。無住國師坐像のレプリカは名古屋市の博物館(現在休館中)でも観ることは可能ですが、実物に対面すると厳かさと重厚さが伝わりとても感激しました。古の世界へと誘われたような気がしました。

 尾張徳川家との繋がりも強く宝篋印塔(ほうきょういんとう)は二代藩主光友寄進よるものです。

 長母寺は尾張漫才発祥の地としても知られています。これは無住國師が仏教の教えをわかりやすく伝えるために万歳を作り、それに弟子が節をつけたのが始まりと言われています。万歳は農閑期における出稼ぎの一つとして発展し、現在に伝承されています。11月3日(歩こう文化のみち)には毎年、佐助邸において尾張万歳が披露されていますよ。ぜひお出かけください。

 今回の見学会を通して、「百聞は一見にしかず」を実感した有意義な一日でした。会員同士で共有できたことで、今後の学びの一助へと繋がると確信しました。

 当会では皆様のご要望に合わせたガイドも行っております。HP「ガイド」からお申し込みください。

長母寺の歴史は・・
山門
本堂
熱田神宮との関係は深く(熱田社)
開山堂(無住国師は静かに)
さざれ石(揖斐川町より)
光友寄進の宝篋印塔
屋根に乗った獅子と牡丹

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