「細道を埋みもやらぬ落ち葉かな(与謝野蕪村)」 一面の落ち葉は壮観です。
今年の「歩こう文化のみち 2022」の特別企画は、「11月3日から11月27日まで」のロングラン展示をすることになりました。
「佐助翁ゆかりの品々展示会」をはじめ、ロボホンの邸内案内や展示品の概要説明などのパネルも準備し、多岐にわたる佐助翁の魅力を発信しました。会員も長引くコロナ禍で控えていたガイドを3年ぶりに再開し、生き生きとした現場がそこにはありました。やはり楽しくガイドできることは幸せですね。
この企画では、数年前から佐助翁の親族らからも寄贈された品々を初めて展示することとなりました。当時を思い起こしながら観賞してくださる方々も多く「うん、あるある」「昔はこんなだったね』など懐かしく一つひとつ丁寧に見ていただく方が多かったように思います。
特に独楽盆にのせられたお気に入りの徳利と佐助翁が大好物だったという”鮎の塩焼き”が添えられ、今にも穏やかにひと時を過ごされる楽しげな姿が目に浮かびますね。この鮎は会員の手作りで「えっ、本物?」「すごいねえ』とじっくり座って味わって?いる方もいました。近くに住む喜一郎とも楽しく酒を酌み交わしたそうですよ。
このほかにも愛用のカバンなども展示され、当時の颯爽と歩む佐助の生活風景が蘇る方もおられたようでした。また今は見ることも無くなった、懐かしい暖を取るための「火鉢」や愛用の調度品を当時を思い描きながら、時々笑い声も聞かれる和やかなひと時でした。秋の1日をゆっくり観賞していただけたようで大変好評でした。
現在はロボットの活躍が話題にのぼる社会ですが、当会も椙山女学園大学とコラボして邸内案内をロボホンが担当する実験が行われました。来邸された方々も興味津々の様子で、熱心に見入っていました。新たに導入したロボホン案内の後の邸内見学はより分かり易かったのではないでしょうか。新時代とともに挑戦していく姿勢は貴重かつ必要ではないかなと思える一コマでした。
コロナとも3年近くのお付き合いになりますが、こればかりは早く退散して欲しいと願うばかりですが・・。皆さんとの出会いから楽しく明るいガイド(触れあい)へと繋がることを祈りたいと思います。
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