二十四節気の立冬も過ぎ季節は“冬“と思いがちですが、江戸時代の「暦便覧」によると「冬の気立ち初(そ)めて いよいよ冷ゆればなり」ということだそうで、初めて冬の気配が現れてくる日だそうですよ。太陽の光も弱まり日照時間も減り、気温も下がって紅葉が始まります。趣の深い薄紅葉を眺めながら「尾張徳川 義直・宗春ゆかりのコース」を一緒に歩いてみました。
コースは、もと指矢場があった「東矢場」→今は名前だけが残る「城番公園」→家康の菩提を弔うための「位牌所」として茶四郎が建立した「情妙寺」→相応寺の末寺「自然院」→筒井小学校(清沢満之の碑)→建中寺の総門を通り、お下屋敷跡→宗春の位牌を祀る「無量寿院」→人参畑があった現在は「永平寺名古屋別院」までを回ります。
今は跡地になっている箇所も多く、資料を提示しながらの説明に当時を懐かしく思いおこす人、「へえ?そうなんだ」と感心する人と様々でしたが、皆さんの笑顔は最高でした。
今回、ご協力いただいた神社(情妙寺、無量寿院)では、ご住職様の丁寧な説明を真剣に聞いていました。その後、寺院の計らいで短時間ではありましたが、普段は、見ることのできない宝物なども見せていただくことができ、参加者はとても満足された様子でした。
宗春に関しては、蟄居していた「お下屋敷跡」も今は見ることができませんが、その昔の「朝鮮人参畑」や「御薬園」、建物などを示された絵図から、それぞれに「今とむかし」に思いを馳せながら頭の中で想像図を描き、静かに流れる時を楽しんでいるようでした。
時代の変貌ぶりは否めませんが、時には歴史と真摯に向き合って見るのも良いのではないでしょうか。
皆さんの学びの姿勢にも現れていましたが、用意した7コースは大変好評で、早々に定員に達するほどでした。当会では依頼ガイドも行っておりますので、HPの「ガイド」からお申し込みください。
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