佐助邸の四季

 「大晦日 定めなき世の さだめかな(井原西鶴」

 世の中は目まぐるしく物事が動いて何が起こるか分からない中、大晦日だけは毎年やってきますね。本年も間もなく終わりますので、会の一年の歩みを辿ってみたいと思います。

 毎年恒例となった「今年の世相を表す漢字一字」は「税」に決まりました。生活に直結する「増税」「減税」の動向が注目された一年であったことからだそうです。ちなみに大村愛知県知事の文字は「躍」、河村名古屋市長の文字は「裏」だそうです。皆さんはどんな漢字を選ばれましたか。

 コロナウイルスも一段落し、落ち着いた日常が戻りつつあります。規制の多かった時期を会員相互の研修や研鑽に努めて参りました。じっくり丁寧に、一つ一つを調査し検分を繰り返し、ガイドの充実を願いながら行いました。この時期だからこそ、じっくり取り組むことができた貴重な時間であったと思っています。
“世の中には一つの無駄もない”と言われますが、すんなり納得できた数年でした。

 旧豊田佐助邸も、建設以來100周年という節目の年を迎えました。それを記念して特別企画を行い、当時の佐助さんの人となりを知ることができました。来館くださった皆様も「今とむかし」を体感いただけ、十分に大正ロマンを味わっていただけたのではないでしょうか。

  秋のイベントでは「東区の魅力発見ツアー」「センターの周りは歴史がいっぱい」など、今までとは趣向を変えた企画を実施しました。どれも大変好評でまた実施して欲しいとのリクエストも多くいただきました。ガイドをしていく上での大きな励みになっております。今後も会員相互の絆を大切にしながら努めていきたいと思っております。

 「歩こう文化のみち」も今年は期間を延長し、歴史を紐解くクイズラリーや、多岐に亘るイベントが各所で開催されました。やっと明るく楽しめる雰囲気が戻ってきました。場所、場所での皆さんの笑顔が印象的でした。今後もこの会が、永く平穏に継続されることを願いたいと思います。

 東区は近代産業の発祥地でもありますが、貴重な建造物や寺院、由緒ある遺産を語り継ぎながら次世代へ繋げていけるといいですね。
当会では皆様のご要望にお応えできるよう予約ガイドも行っております。詳細はガイドからお進みください。

【お知らせ】佐助邸は12月29日(金)から1月3日(水)まで休館となります。よろしくお願いします。

本年もお読みいただきありがとうございました。
どうぞ、お揃いで佳い年をお迎えくださいますようお祈りいたします。

秋の縁側(日向ぼっこ!?)
早春の風景
玄関横でさつきが・・
クチナシの実
南天が庭を引き立て
秋のイベント(ガイドの様子)
秋のイベント(ガイドの様子)
名城公園の門松(昇り竜が…)

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