伝統行事を訪ねて 建中寺の豆撒き

 其迹(そのあと)は 子どもの声や 鬼やらい(小林一茶)

 2月3日は節分です。節分本来の意味は、季節の節目である立春の前日であり1年の厄を祓って福を招く、1年で最も重要な日の一つです。

コロナも5類に移行され、皆さんの気持ちも前向きに変わりつつあるのではないでしょうか。建中寺では町内、商店街、寺の諸講中の皆さまのご要望にお応えして、2月3日(土)に盛大なる「節分会追儺式(豆撒き)」が行われました。

 ところで節分とは何をする日でしょうか。古く「続日本書紀」に疫鬼払いとしての記述が見られます。邪気を払い、無病息災を願うのが「節分」という行事ですが、豆を撒くようになったのは室町時代とされています。一説には、豆=魔目(鬼の目)を滅ぼすということがあるようです。基本的には炒り豆を使用しますが、これは後から芽が出てこないようにするためと言われています。鬼の目を射るという語呂合わせからきているとも言われています。「まめ」は健康という意味もあるそうです。こうしてじっくり対峙してみると奥深い意味があるのですね。年が改まると共に古い厄を払おうと、豆撒きに出かけてみました。

 当日は、名古屋が発祥の地と言われる「尾張万歳」も、豆まきの前に本堂で賑やかに繰り広げられました。軽妙な語り口と仕草に大きな笑い声が沸き上がり本堂は明るく和やかな雰囲気に包まれました。ホッとできる空間がそこにはありました。

 そのあとは、敬虔な御祈祷が行われ豆撒きが午前・午後の3回挙行されました。境内には老若男女の方々が集まり「豆撒き」を待ちわびていました。「福はうち!」の掛け声が境内に響き渡ると、晴れ渡る青空に呼応して活気に溢れていました。名古屋市長さんも豆撒きに参加し、市民の皆さんと時間を共有している微笑ましい姿もありました。福豆をキャチする強者、袋を広げて福豆を待つお子さん・・皆さんの熱気に圧倒されて鬼も退散したのではないでしょうか。爽やかな笑顔が印象的でした。

 久方ぶりの「豆撒き」は、古くからの伝統を継承していく大切なご行事です。大事に引き継いでいけることを願いたいと思います。

福はうち〜〜!
盛大に豆撒きが・・
粛々とご祈祷が行われ
尾張万歳が賑やかに
大きな笑いは福を呼ぶ
梅の香りに誘われて

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