緑色をしていた木々が、赤・橙・黄色と秋の装いに変え・・・と思っていたら、一隅のボタン園では早くも寒牡丹が数株咲き始めました。可愛い「藁ぼっち」に守られて、花の少ない今、ひときわ華やかな彩りで人々の目を楽しませてくれています。
今年は猛暑の影響でしょうか、異常な現象に草木も戸惑いを隠せないようで、移りゆく秋の短さと、突然の冬への誘いが、思いがけない風情を演出しています。四睡庵ではツワブキと椿が競演し、水琴窟の音が静に時を刻んでいるようです。また大木のスダジイは、音を立てて落ち、黒い実が転がり、そこを散策する人の足を引き留めています。この実を「昔、食べました」といわれる方や、「本当に食べられるのですか?」と手にとって不思議そうに眺める方と様々ですが、楽しい語らいの輪が広がっています。
そして観仙楼の横や、奥の院灯籠近くでは「子福桜」が楚々と咲いています。小さく可愛い花なので、知らずに通り過ぎてしまいがちですが、時にはそんな花々との出合いを楽しんでは如何でしょうか。
ミツバチが遊びに・・ | 寛ぎの空間が広がって |
凛と咲くぼたん(11月7日撮) | 雪が舞い降りた? |
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