空の色や雲の表情にも秋の気配を感じ、ピリッと緊張感漂う外気に誘われて”まちあるき”をしてみました。
「わたつみの豊旗雲に入日射し、今夜(こよひ)の月夜(つくよ)さやけかりこそ 」(天智天皇、万葉集)に詠まれているように、春とは異なる景色、雰囲気を愛でてみるのも一興ではないでしょうか。
今年は酷暑の夏の影響か、木々の葉の傷みが酷いように見受けられ、紅葉の進み具合も少し乱れているように感じます。それでも確実に深まる秋を演出する自然には脱帽です。 “真っ青な空”と“たなびく雲”が晩秋を告げています。足元の草花は、過ぎゆく秋と一緒に、夏の名残りも同居、来たるべき冬に備えているようです。季節の移ろいを、実感されるのは如何でしょうか。
万葉集の歌から徳川園の「浅野梨郷」の歌碑(注1)を思い出し、不思議な繋がりを感じました。「豊旗雲」が、天智天皇まで繋がるとは思いもよりませんでした。美しく、大きく、旗がひるがえるようにたなびく雲を、昔の人は豊旗雲と呼んだそうです。季節を問わず使われた言葉のようですが、秋によく見られる形だとも言われています。
街路樹に目を移して見ると、モミジバフウやトウカエデ、イチョウが少しずつ秋の演出に入りました。また、春には綺麗に花を咲かせたサクラやハナミズキ、ドウダンツツジが葉を鮮やかに変化させ、人々の目を楽しませてくれます。
民家の庭先や道路脇ではコスモス、シュウメイギクが秋風に揺れながら語りかけて来ますし、夏の名残を楽しむかのように、ニチニチソウやアベリアが垣根越しに顔を出して秋の陽射しを浴びています。
足元に目を移すと、<カラーのマンホール蓋>に出会いました。ちょっとビックリでした。調べてみると、「名古屋の上下水道100周年記念」に設置されたもので、カラーは市内に12箇所あるそうで、東区内にある1個です。「ナゴヤドーム前イオン」側の歩道に設置されています。皆さんも探してみてください。ゆったり・・まったり・・散策の醍醐味かも知れません・・・ね。
注1:浅野梨郷についてはこちらからもご覧ください。
澄み渡った空とコラボして | イチョウ並木にも秋が・・ |
秋澄む陽射しの中 | ハナミズキの紅葉 |
これからが本番!? | ホウキギ |
秋風にゆれて | カラーのマンホールの蓋 |
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