新年のごあいさつ

 甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」に対して、心よりお見舞い申し上げます。自分にできることは何かを考えながら一日も早い復興を心より願っています。

 新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが、2類から5類に移行して初めての年「2024年」が始まりました。「甲辰(きのえねたつ)」で、龍(竜)とも解せられ、十二支の中では唯一伝説上の生物である霊獣です。そこでその「龍」を探して社寺巡りをしてみました。

 この龍、古くから日本では水や海の神として祀られ、有名な故事「登竜門」では、鯉が滝を登ると龍になるという伝承があり、立身出世の縁起物として現代でも親しまれています。社寺などの手水舎の水は龍の口から流れていることが多いです。これは水を司る神様として崇められていた事が由来とされています。どんな龍に出会えるでしょうか。

 東区にある六所神社を訪ねてみました。参道脇の手水舎では威厳のある龍が穏やかに水を湛えていました。作法を守り本殿でお参りさせていただきました。参道脇には龍神大明神も祀られていました。

 白山神社では本殿の周りに十二支が彫られています。その中央に堂々と龍は鎮座しています。十二支とゆっくり向き合ってきました。

 物部神社は落ち着いた雰囲気の神社で、手水舎はやはり龍が水を湛えていました。作法を終えて本殿、そして白龍大神が祀られている白龍社へお参りしました。

 次は千種区の高牟神社へ。ここは元古井(もとこい)伝説地です。昔この辺りは常世(とこよ)の草香島(くさかじま)と呼ばれ、あちこちから清泉が湧き出ていたところです。後に「井」となったといわれ、元古井の地名の起こりといわれています。その跡が今も境内に残っています。この付近一帯は物部氏の集落の一画であったといい、村人たちの武器や農具を納めた倉庫が、後に高牟神社になったといわれています。

 次に北区の普光寺へ。ここは黄金の北大仏で有名なお寺ですが、龍珠があると教えていただき伺ってみました。本堂の柱に大きな龍がかけられていました。説明書には「百万遍に使われた100年以上経っている、お経のたくさんあがっているご利益のある数珠です。手前の数珠を1回下へ引っ張ってください」と書かれていましたので、しっかり引いてきました。そして十二支のお地蔵さんが揃っていましたのでお参りしました。

 この他にも徳源寺開山堂の天井画(雲龍図 非公開)、片山八幡神社の本殿の天井画(非公開)など、まだまだ他にもあると思います。辰(龍・竜)にまつわるものを探してみてはいかがでしょうか。

 「初日さす 硯の海に 波もなし(正岡子規)」
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ご利益のある龍珠(普光寺)
白山神社(龍の彫刻)
六所神社の手水舎
高牟神社(元古井伝説)
高牟神社(龍神社)
物部神社(白龍社)
普光寺(十二支地蔵)
優しく光る灯のよう(蠟梅)

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