立秋はとうに過ぎましたが、今年の夏は特別な暑さが続き涼しくなるのが待ち遠しくなりますね。今年は昭和100年、戦後80年ということもあり子供にこれをどう伝えていくのか工夫され、様々な催しが開かれ、平和への取り組みが行われています。
現在、名古屋市市政資料館で夏休み企画「名古屋市のうつりかわり」の展示が開催されています。どのような過程を経て現況のように変遷したかを辿っています。
子供の夏休みの宿題のようでちょっとワクワク感もあり、楽しいひと時を過ごしてきました。展示は名古屋市の誕生から現在までを詳しく見ることができました。一つ一つの展示を心ゆくまで観賞でき、学ぶのに有意義な時間となりました。名古屋市が誕生して今年で136年になること、明治、大正、昭和への変遷など「なるほど!なるほど!」と感嘆し、東洋一の東山動物園の豆知識に「そうだったのか」と改めてその偉大さを再確認いたしました。
「戦争と名古屋」の“燃える名古屋城”の写真は、やはりショックを受けましたが、今の優雅に聳える名古屋城を見るとホッとしますね。万博の懐かしい写真には当時を思い出しましたし、市制100年には金山総合駅や東山スカイタワーの新しい名所が作られたそうですよ。こうして悲喜交々を繰り返しながら歴史を紡いできたのですね。貴重な写真や豆知識がたくさん展示されています。8月31日まで開催されていますので、スタンプラリーや謎解きをも楽しみながら、童心に戻り挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。
名古屋市市政資料館の建物は、大正11年(1922)に当時の名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設されて以来、昭和54年(1979)に名古屋高等・名古屋地方裁判所が中区三の丸に移転するまで、中部地方における司法の中心として、60年近い歴史を積み重ねてきました。近年、朝ドラや映画の撮影舞台になった事でも有名ですね。
ここは「文化のみち」にあり、赤のレンガと白の花崗岩とのネオバロック様式の外観は、落ち着いた安らぎの景観を呈しています。名古屋の貴重な文化遺産として残して欲しいとの市民の要望に、応え平成元年(1989)に「名古屋市市政資料館」として整備再生されました。国の重要文化財として保存・公開されています。
見どころの中央階段室は、公明正大な裁判を表現するステンドグラス「日輪・天秤」をモチーフにしたステンドグラスには感動させられます。大理石の手すりの片隅に可愛いアンモナイトがありますので化石に興味のある方は探してみてください。(拡大鏡がいるかも)
大正から昭和にかけての陪審法廷などが再現されていますので体感してみるのも良いかもしれません。時にはじっくり、独り学びの時間を割かれてみてはいかがでしょうか。








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