多種多様な樹木が生育されている園内は今、目映いばかりの緑に包まれています。うすみどり色の若葉から、陽ざしを浴びて濃い緑に変えた葉、どれもが艶やかに輝いています。そして薫風!まさに風薫る五月に相応しく、シャリンバイや大木のスダジイ、テイカカズラ(虎仙橋脇のスダジイの木によじ登って咲いています)などの甘い香りが流れてきます。スダジイは匂いと共に花びらが舞い降りてきますし、テイカカズラ(注1)はスクリューのような不思議な花を咲かせ優しい香を放っています。
 芳香に誘われて園の周辺を歩きますと、蓬左文庫前ではクロバナローバイ(今は偽果も楽しめる)、エゴの木、スダジイ、クスノキの花も間近で見られます。そして美術館横を通り抜け東門に近づくと、バナナの匂いが漂っています。この香りの源は「カラタネオガタマ・英語ではバナナツリー」で、思わず道行く人々の足を引き留めます。ここは公道なのでどなたでも通り抜けできます。時には道草も良いでしょう!道端に咲くヒルガオや、マンション沿いのカラタネオガタマ等々、思いがけない出合いが待っていますよ。

CIMG0312マルバシャリンバイ CIMG0516スダジイ CIMG0565葛
 マルバシャリンバイ  スダジイの花が満開    テイカカズラ
CIMG0483エゴの木 CIMG0337 CIMG0518ローバイ偽果
    エゴの木   カラタネオガタマ クロバナローバイの偽果

注1:テイカカズラという名は、謡曲「定家」に由来すると言われている。