「目には青葉 山ほととぎす 初がつお(山口素堂)」と詠われるように、園内は今、「青モミジ(注1)」、スダジイ等の青葉、若葉で溢れています。つい先日まで、日向を求めて集ったのが嘘のように、強い陽射しを避けて木陰を求めるこの頃です。

 華やかさはないのですが、テイカカズラやマユミ・センダン・スダジイが可愛い花を付け、初春の鮮やかな彩りとは趣を変えた、優しい香りが道案内をしてくれています。

 大曽根の瀧の水音や川のせせらぎが、心を和ます空間を作り出し、マイナスイオンも製造しているのでしょう。この辺りを散策する人が目立って増加して見えるのは気のせいでしょうか・・。肌寒さから解放され、気も心も解きほぐされて会話も弾んでいるようです。

 龍仙湖では、餌を目当てに人声や足音に敏感に反応して集まる鯉や鳥の軍団に圧倒されますが、一方ではこの集団に餌を分け合ったり、買いに走る人がいたり、賑やかな笑い声に誘われて、この周辺にはいつの間にか大きな輪が出来ています。折から吹くそよ風、鯉の餌をめがけて集まるカモや鳩、小鳥が思いもかけない波紋を作り出しています。そんな景色を楽しんでみるのもいいかも知れませんよ。カメラにスケッチとこの刹那を記録されるのも楽しい記録、記憶になると思います。

 新緑の枝を優雅にゆらすロッカクヤナギ・西湖堤も一役買って瑞龍亭からの眺めは圧巻です。清々しいこの環境、時には立ち止まって五感で楽しみ、ゆったりと静かに身を委ねてみてはいかがでしょう。新たな発見があるかも?!し・れ・ま・せ・ん。

   せせらぎに誘われ    豪快な水音が・・
   幽玄の世界へと・・    青モミジと語らい
  自然の描き出す絵画?!   穏やかな陽射しに・・
  可憐なテイカカズラ   さざれ石と花の競演

注1:京都の観光地で「モミジの若葉」をこう呼び始めた事から・・とか。