「菊の香や 月夜ながらに 冬に入る(正岡子規)」11月7は立冬でした。

 立冬とは二十四節気の一つ。冬の始まりのことで「立」は新しい季節になるということのようです。この頃になると紅葉が始まり菊や茶の花、サザンカが咲き始め、これから冬らしく寒くなってきますという意味のようです。
 恒例の「歩こう文化のみち」に代わって当会の「特別企画」は大変好評で、3コース共に締め切りを待たずに定員になりました。これは皆様の関心の高さ、こんな企画をいかに待ち望んでいらしたのかの証左であり、嬉しい悲鳴でした。現況を鑑み追加募集はできませんでしたが、今後の活動に繋げていきたいと考えております。またパネル展示もじっくり、ゆっくり触れ合い、確認するのに恰好な場であることを実感しました。

 特別企画の3コース共に新生活様式にのっとり、少人数でのガイドを心がけました。皆さまとの出会い・触れ合いを大切にじっくり、ゆっくり観て聞いての体感ができたことはとても嬉しく思いました。あいにくの雨にも拘わらず、皆さまの素直に”学ぼうという姿勢”に直面し感動しました。
また、秋麗らの中での散策は、和気藹々の中で一つひとつを確認され納得されている様子に安堵しました。

 「ガイドの目から見た」のキャッチフレーズには、興味津々の様子が見られました。聞き逃すまいと耳を傾けられる姿勢に熱意を感じ、同時に会員の地道な調査の産物と誇りに思いました。これらは今後の企画の良き前例とし、次回以降の参考になればと思います。尾張藩主の歩んだ当時へのタイムスリップも出来、特別な時間が味わえたのではないでしょうか。とても意義ある散策だったようです。

 特別パネル展示も「自分に合わせたペースでゆっくり観賞できたことは、とても良かった」「納得いくまでじっくり読みました」と来館された方から、帰り際にそっと感想を漏らしていただきました。再度確認したいと冊子を購入してくださる方もありました。また大正ロマン漂う建物に興味を持たれ、じっくりカメラを向ける方、座り込んで襖を眺める方と、そこには、それぞれの人間模様が繰り広げられていました。
 充実した晩秋の一日になったのではないでしょうか。

   距離を保って   ガイドに耳を傾けて
   筒井商店街今と昔    建中寺本堂内にて
   建中寺総門と公園   じっくり展示観賞
宗春の菩提所無量寿院の紅葉     町の片隅で