佐助邸あれこれ

 あけましておめでとうございます。佳き年をお迎えのことと思います。
 佐助邸の新年は、「めでたいもの」として使われる「松・竹・梅」*)の松を取り上げてみたいと思います。床の間にも、会員の「お・も・て・な・し」の心をこめた花が活けられ、当時のお正月をお楽しみいただけることと思います。
 佐助邸の室内外にある勇壮な、そして辺りを優しく見守る様々な松は、訪れる方をそっと出迎えてくれます。今回は、そんな「松」にスポットを当ててみたいと思います。
 門脇では、見越しの松(黒松)が温かく出迎えてくれます。喧騒の中から静寂へ・・ホッと和む一瞬です。お庭に回れば、風雅な赤松が和洋の建物に馴染みながら佇んでいます。
 邸内では、襖絵を辿ってみると佐助さんの「お・も・て・な・し」の心を、あちこちで実感して頂けると思います。各部屋では、それぞれにマッチした襖絵が設えられています。1階和室には若松が、2階和室には成松・・そして2階洋館には、幔幕と見越しの松、又、鶴亀の豊田のマークと家紋入りと、お正月にマッチした襖絵が嵌められています。その時節に合ったもてなしを感じながら、ゆったりとした新春のひととき、大正ロマンに浸ってみられるのは如何でしょう。
 佐助邸は1月4日から、(火・木・土)の10時から15時半まで開館し、常駐ガイドを行っています。今年も新たな出合い、再会を楽しみにお待ちしています。

CIMG8004門 CIMG8000赤松
            見越しの松           しなやかな赤松
CIMG7981若松1 CIMG7991成松
             若松             成長した松
2013122814030002床の間 CIMG7998家紋入り襖
     新春を寿ぐ          見越しの松・家紋・・・

注*)
:松は常緑樹で冬でも枯れず、凜々しい姿を保つことから「長寿・延年」の意味がある。
:竹は折れにくく、成長が早いことから「生命力・成長」の象徴とされていた。
:梅は他の花に先駆け非常に早く咲くことから、物事の最初、そして清らか、高潔、清純などの意味がある。
★冬の寒さに耐えて緑を保つ松と竹、寒い中で一斉に咲く清らかな花ということが松竹梅。
「歳寒三友」という言い方をしているが、三つが一つの象徴として寒さに耐えて新しくスタートするという意味。

東区文化のみち ガイドボランティアの会

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