地蔵盆・徳源寺

 「間違うて よい風のくる 大暑哉(尾崎紅葉)」

 暑さが最も厳しくなるという大暑は7月22日でした。梅雨も明け、アブラゼミが鳴き各地で最高気温を記録していますが、時折頬を撫でる風の音や香りに癒されます。

 毎年恒例の徳源寺の地蔵盆が7月24日(水)に行われました。これはお地蔵さまを供養する法要で、京都が発祥といわれ近畿地方を中心に広まった行事と言われています。子どもの守り神とされる「地蔵菩薩」をお祀りし子どもの幸せや健康を願う年中行事の一つです。また子どもが主役の地域行事でもあるので、お参りした子どもたちはお菓子が貰えます。お菓子を配布される理由は、大人が接待するということのようですね。

 お地蔵さんには地域の守り神としての役割があるので、基本的には地域の自治会・町内会が中心になって実施されるようです。ここ徳源寺は相撲の「九重部屋」の宿舎になっているので、お相撲さんたちもスムーズな運営に一役かっているようです。得意?の「ちゃんこ」は大盛況で、大きなお相撲さんが丁寧に盛り付けていました。長い行列もできていましたが、この暑さにもめげず皆さんの笑顔が印象的でした。

 子供達が楽しめるようにイベントやゲームが本堂や境内に用意され、子どもさんたちは興味津々で次々と挑戦していました。紙芝居やうちわに名前を書いてもらってにっこりする子、可愛い似顔絵を描いてもらい満足げな顔がとても素敵でした。
 お相撲さんたちとの腕相撲は男の子の挑戦が多いようでしたが、時には数人がかりで取り組む強者もおり周囲は応援の笑いに包まれていました。

 地蔵盆ということで、一休さんとお地蔵さんにちなんだ人形がお目みえし、「髪の毛を上げると一休さんになれるよ」とアドバイスをもらって真剣な眼差しで撮影開始!お母さんの腕が試される微笑ましい一幕もありました。トンチで有名な一休さんにちなんで「屏風の虎」や「地蔵さんと一休和尚」のお話なども聞かせていただきました。何気なく通り過ぎてしまいそうでしたが、説明を受けると大人でも「なるほど!なるほど!」と納得する仕掛けが幾つかありました。暑さにもめげず元気な子どもの声が本堂に響き渡っていました

 お地蔵さんと親しみを込めて呼ばれることも多いですが、正式の名前は「地蔵菩薩」で、『「地」は大地、「蔵」は蓄える、「菩薩」は悟りを求めて修行する』という意味だそうです。豊かな大地のようにあらゆるものを生み、人を救う力として蓄え、修行を重ねる存在なのだそうですよ。新たな学びの場をいただけたようです。

子ども力作の提灯
化粧直しが済みました
お参りは長蛇の列が・・
子供の健康を祈って
一休さんにまつわるお話
真剣な眼差しで・・
九重部屋の幟旗もひと役
ハマユウも歓迎

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