「七夕や 野にも願いの 糸すすき(小林一茶)」
7月7日は七夕、そして小暑でした。梅雨明け前から真夏日連続の今年は時季を間違えそうでしたね。
天の川を挟んで織姫と彦星が見つめ合い,大きな相合傘(羽根)を持った白鳥座の「デネブ」が2人を見守ります。あまりの暑さに星空を眺めていると、子供の頃にそんな話を聞いた記憶が蘇りました。なぜか癒され和む時間でした。時には童心に帰って包み込まれてみるのも良いかと思いますがいかがでしょうか。少しの涼風もご馳走になるでしょうか。
徳川園では今,七夕に合わせて笹竹が飾られています。来園者の皆さんの願い事が書かれた五色の短冊が,風に揺れ涼を届けています。恒例になっている保育園や幼稚園児の可愛い短冊も里山周辺で踊っています。来園者の方々も短冊を読みながら納得したり、にっこり微笑んでいる姿は癒されますね。のどかな風景が懐かしい!8月3日まで飾られていると聞きました。願い事を書いて連日の暑さを吹き飛ばしましょう!
お茶室では室礼が飾られています。これは日本に古くから伝わる節目ごとに「季節や言葉そして心を盛る」ことをいうのだそうです。折々に恵みをもたらしてくれる「自然や神々」、その中で共に生活してきた日本人が長い歴史の中で育んできた「暮らしの文化」だと書かれていました。
今回の盛り物は浮世絵師「歌川広重」の作品だそうで重厚さが伝わります。鹿の巻筆、梶の葉・・など供えられているものには、どれにも意味があり大切な文化の伝承ですね。
園内を見回してみると龍仙湖ではハスの開花が始まりトンボがちょこんと一休みしていて可愛いです。カルガモの親子も仲良く散歩?していますが静かにそっと見守りましょうね。早速無事な成長を短冊に書いてきました。願いが叶いますように、、。
赤・白・ピンクの睡蓮は鯉との競演を楽しんでいました。湖岸では半夏生やヤブカンゾウが散策の目を楽しませてくれていますよ。
虎の尾や大曽根の滝周辺は、水音と緑陰が人々のリフレッシュの場となっているようです。一休みしながら談笑する皆さんの明るい笑顔は素敵です。
園内や園外(蓬左文庫前)では、大輪の百合の花やスモークツリーが見頃です。香りに誘われてカメラマンがシャッターチャンスを狙っていました。園外でも、そっと咲いているお花も見つけてくださいね。








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