今回は、東区芳野二丁目にある片山神社のイチョウとご神木にまつわるお話。時空を超えて、1300余年前に遡ってみたいと思います。
社伝によればこの神社、和銅2年(709)の創建、「延喜式神名帳(じんみょうちょう)注1」にも収録されている古社です。これに記載されている神社は、「式内社」として社格を誇ることが出来、これに記載されない神社を「式外社」というそうです。
昔は今よりもっと広い鎮守の森が広がっていたようで、「ご神木の杉の木には天狗様(注2)が座っていたと言い伝えられている」と宮司様から説明いただきました。この天狗杉、大正時代に枯れ、幹だけが今もご神木として祀られています。神社内にはイチョウ、ケヤキ、ムクノキ、クスなどの大木が、その若葉の色を日毎に濃くしながら、折からの風にサワサワとささやき、今にも天狗が出てきそうな不可思議な雰囲気を醸し出しています。
もう一つ、献灯として寄進された灯籠は、永い年月と風雪によって読みづらい文字もありますが、江戸時代から昭和までの年号は読み取れ、歴史の重さと凄さを感じさせられます。
片山神社 | 本殿と杜 | 研修の様子 |
ご神木 | イチョウに寄り添う灯籠 | 灯籠いろいろ・・・ |
注1:古代法典「延喜式」50巻中の巻9「尾張国山田の郡十九座」の首位に記載
注2:天狗と山の神信仰との繋がりを示す伝承の一つといえる。
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