徳川園のこのごろ

 7月7日は七夕です。紐解いてみると色々な文化が見えてきます。日本の神事の「棚機」「奈良時代中国から伝来した乞巧奠(きこうでん)」そして「織り姫と彦星伝説」など想像してみるだけで楽しくなりませんか。
 徳川園では随所に「♪笹の葉サラサラ〜〜」と歌われている、願いをこめて書かれた五色の短冊がゆらゆらと風に踊っています。デジタルの時代、末長く続いて欲しいと思うのは年齢のせいでしょうか・・・

 園内は夏のさきがけヒマワリ、ユリ、カンナが大空に向かって咲き始め、徐々に賑やかになってきました。鬱陶しい梅雨を忘れ、暫しの時をゆったりと散策をしてみましょう。

 7月7日は小暑でもあり、暖かい風が吹き、ハスが開き、鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える時期だとも言われます。徳川園で鷹の幼鳥を見つけることは無理ですが、小鳥の雛は巣立ちを練習しているかも知れませんね。そして耳をすますと、早くもセミが鳴いています。

 菖蒲田の脇では、ハスの花が優しく道案内役をしています。「わあ、きれーい」と目線を合わせると、幽玄の世界へと引き込まれ、心に響く声が届けられた気がします。

 龍仙湖では鯉が悠然と泳ぎ、話し声と、足音に反応して、餌のおねだりです。大人の方も童心に返って餌やりに夢中で、微笑ましい情景が見られます。あっという間に人だかりとシャッター音で賑やかです。色とりどりの睡蓮、そっと咲く半夏生やヤブラン、水カンナも温む水に映えています。

 今年は亥年、イノシシの目はハート“猪目“と言われますが、面白い?猪目を見つけました。フタバアオイにハートはいくつ?なんと虫喰いまでハートって信じられますか?「えっ!なにこれ?」とお客様と顔を見合わせて笑ってしまいました。こんな不思議とも出会える散策も醍醐味の一つです。
 そして、小鳥のさえずり、蝉の声を聞きながら、蝶やトンボの舞う姿をゆっくり追っかけるのも一興かも知れません。
 まだ間に合います、好きな色の短冊に願いを込めて竹笹に結んでくださいね。きっと夢は叶いますよ。きっと・・・ね!

☆当会では金曜日、13:00〜15:00までガイドを行なっております。お気軽にお声かけください。依頼ガイドはHPのガイドからお進み下さい。

  ♪五色の短冊・・   ハスは案内役!?
  ヒマワリは夏を運んで   ハートは幾つある?
   かくれんぼ?   半夏生も水面に映えて
   そっと語りかけて・・   湖面を引き立たせて

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