以前、徳川園にある浅野梨郷の歌碑(注1)をご紹介しましたが、この歌、梨郷が一番気に入った豊旗雲の歌だそうです。梨郷は旧尾張藩主の家に生まれたことから、二代藩主、光友公のご隠居所だった徳川園に歌碑が建立されました。歌碑は本人の好んだ鞍馬石に刻み、「光友公の生まれた場所(清流軒)に向けて建てて欲しい」との願いを叶えたと言われています。
今回「文化のみち二葉館において、「名古屋歌壇の礎、浅野梨郷展」が開催されます。梨郷の中央歌壇との交流を物語る、伊藤左千夫、斎藤茂吉、土屋文明等々のそうそうたる人の名前を拝見する毎に、梨郷の偉大さ、名古屋歌壇の礎を築いたまさに中心的存在であったことを再確認しました。
徳川園の歌碑について、上っ面の知識しかありませんでしたが、9歳から和歌を始め、歌誌「アララギ」の初期に参加していたこと、又、中部日本歌人会を設立するなど後進の指導にも注力し、名古屋歌壇発展の礎を築いた「東区の偉人」であったことに、改めて気づかされました。
貴重な所蔵品(注2)の他に、浅野家の所蔵する書簡などの資料もあり、ご覧いただくのに相応しいものと確信しています。この展示は7月20日まで行われ、6月27日(土)には記念講演、パネルディスカッションも開催されます。
この他、館内に展示されている貞さんの着物も、今の季節に合わせた蛍の裾模様の絽の着物です。四季毎に貞奴の愛用していた着物に展示替えされていますし、貞さん直筆の帯なども展示され、これも見どころの一つです。詳細についてはこちらからどうぞ
当会では「火・木・土」の午前10時45分からと、午後1時20分から、館内ガイドを行っております。お気軽に声をかけてください。

CIMG3455展示 CIMG3457歌集
展示(初公開の書簡などが・・) 歌集いろいろ
CIMG3465豊旗雲 CIMG3450蛍とツバメ
豊旗雲 帯は手描き袋帯

注1:徳川園の歌碑については、こちらからご覧ください。
注2:浅野梨郷に関する資料は市に寄贈され、現在は文化のみち二葉館で所蔵している