春を告げる花として親しまれている「モクレン」は、今が見ごろです。公園などで、大きくそびえて咲いており、その花びらは9枚あるように見えますが、実際は6枚で、3枚は「がく」だそうです。薬効もあり古くから生薬として、蕾や樹皮は用いられてきたようです。また、このモクレンは方向指標植物(注1)と呼ばれ、蕾をよく見てみると全て北を指して傾いています。普段は何気なく見ている花々も、ちょっと立ち止まって観察してみると思いがけない発見があるようです。
 東区筒井一丁目に尾張二代藩主、徳川光友が慶安4年(1651)に父、初代藩主義直公の菩提を弔うために建立した建中寺があります。創建当時、周囲は石垣と堀で囲まれ4万8000坪あったそうです。道路を挟んで南側に建中寺公園(注2)があり丁度ハクモクレンが満開です。そして総門前の道路脇にはシモクレン(花びらの外側が赤紫、内側が白色)が咲いており、東区役所にも「区の木」であるハクモクレンが植樹されています。光友公のご隠居所であった現在の徳川園、その西側道路沿いにはハクモクレンの並木が続いています。花言葉は「自然な愛情」「恩恵」だそうで、静に優しく、人々を見守ってくれています。
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CIMG3662シモクレン CIMG3636ハクモクレン
        シモクレン(紫木蓮)        ハクモクレン(白木蓮)
CIMG3639建中寺公園 CIMG3650区役所
          建中寺公園           東区役所前
CIMG3626徳川園 CIMG3669あずま中学
        徳川園沿いの並木        今に残る石垣

注1:方向指標植物(コンパス・プランツ)。早春急激に成長する蕾が、日光の当たる南側が特に大きく育つ
   ため形のバランスが崩れ、傾いた先端が全て北を向く。ハイカーや登山家の間では、方位磁石代わり
   としてよく知られた話だそうです。(花辞典から抜粋)
注2:建中寺の三門南側の道路から総門の端まで、戦後の復興計画で名古屋市に買収された。 
   平成11年都市公園に指定。遊具・トイレ・水飲み場・グランド・樹木などが整備され区民の憩いの場と
   なっている。総門・築地塀があるため設置許可物件として処理された。(当会資料参照)