「啓蟄の すぐ失える 行方かな(中村汀女)」
 35日は啓蟄ですが、「啓」はひらく、「蟄」は冬籠りのために土の下に隠れるという意味だそうです。コロナ禍で「巣ごもり」を続ける現状と似ていませんか?穏やかな日差しに虫も目覚めるのではないでしょうか。足元や樹木の新芽に、季節の先駆けを教えてもらった気がします。
 例年に比べ梅の開花宣言も11日ほど遅かったと報道されていますが、大地が温まり日毎に蕾の膨らみも増して来ているようです。
 今回は建中寺周辺(筒井1)から徳川園(徳川町)までの花々との出会いを楽しんでみましょう。

  建中寺(尾張徳川家の菩提寺)には3本の梅の木がありますが、鐘楼前の梅は紅白(日差しとの関係で淡いピンクと紅梅にも見えるらしい)に上下で咲き分けるそうですが、幾度か撮影しましたが全く気づかず、初めて知りました。この木には梅の実はつかないそうです。今は数輪しか咲いていませんが、今後を確認したいと思います。花期は短いそうですがワクワクしますね。
 道路沿いと不動堂(明王堂)脇の紅梅は見頃です。ちなみに、実は園児に振る舞われるそうです。建中寺公園の梅も見頃、公園で遊ぶ子どもたちを優しく見守って、長閑な風景に癒されました。

  春めく太陽に照らされて、東橦木公園のカワヅザクラの蕾もだいぶ膨らんできました。間もなく開花宣言できるでしょうか、楽しみです。この桜は「東区制100周年記念」の一環で植樹されたもので、毎年可愛い可憐なピンクの花を咲かせています。

  道路脇の垣根はまだ山茶花が咲き、道行く人々の目を楽しませてくれますし、芽を出し始めた球根類、可憐な草花を愛でつつ長閑な散策も乙なものですよ。皆さんも時には青空、白い雲、草花の匂いを楽しんでみませんか。

 徳川園では、ネコ柳が銀色に光り輝いていますし、梅の蕾も少しずつ開花に向けて動き始めています。茶室の入り口では白梅(青軸)と紅梅(みちしるべ)が見頃を迎えていますが、例年に比べると少し時間がかかっています。里山は白梅が23輪咲き始めました。芝生では小鳥たちが食餌に精を出していましたから、矢張り虫が動き始めているのでしょう。春への助走が少しずつ始まりましたね。

  建中寺三門と紅梅   紅梅、青空に映えて
   紅白梅の競演    清楚な白梅
  垣根を彩るサザンカ  先ず咲くからマンサク
  春を告げるネコヤナギ  花壇の片隅で咲くボケの花