急激な気候の変化に草木も戸惑い気味で、所によっては梅と桜が同時に咲くような珍現象が起こり、マスコミで報じられたほどです。ここ龍仙湖畔の枝垂れ桜(ヤエベニシダレサクラ)も、海蝕石、佐渡石、奥の院灯籠(注1)と見事に調和していましたが、春の嵐には勝てず、龍仙湖では花筏に、路面では一面のピンクの絨毯と化しています。この鮮やかな散り際を潔しとして、古から愛でられてきたのでしょう・・・。
ここ徳川園では「東区の花」でもあるボタンが、早くも咲き始め、シャガの群生や山吹、利久梅、ゴモジュ、シャクナゲ・・と豪華絢爛な花々の競演が始まりつつあります。まもなく風も薫る季節へと導いてくれるはずです。ご来園の折は、大名庭園(注2)の豪壮さと共に、池泉回遊式(注3)の日本庭園も是非お楽しみください。
当会は毎週金曜日の13時からから15時30分まで定時ガイドを行っています。
徳川園のボタンまつりは4月20日(土)から始まります。詳細はこちらからどうぞ
奥の院灯籠と満開の枝垂れ桜 | リキュウバイ(四睡庵) |
シロヤマブキの花弁は4枚 | ゴモジュ(瑞龍亭内露地) |
ボタン(間もなく開花?!) | ボタン(暖かな陽ざしに誘われて) |
注1:徳川園にある一番大きな灯籠で、中台格狭間に十二支が陽刻されている
注2:江戸時代の庭園様式の一つ。尾張2代藩主光友は庭園の大名といわれた
注3:歩きながら、海を見立てた池を観賞する庭(水、石、植栽、景物を組み合わせている)
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