高く澄み切った青空に雲が広がり、ここ徳川園にも秋の色が日ごとに濃くなってきています。鳥のさえずり、風に揺れる木々のささやき、収穫の秋を思わせるさまざまな実・・。ゆっくり歩を進め、時に立ち止まって散策されるに相応しい場所をご紹介したいと思います。
椎の大木の多い園内には、風のそよぎに合わせたように軽い音を立ててその実が落ち、あちこちに転がっています。また龍仙湖の島巡りの途中には「鷹(たか)の羽ススキ」が秋風に揺れ、その葉の間からは西湖堤が情緒豊かな姿を見せてくれています。そして園内を見渡してみると、春や夏に鮮やかに咲いた花々がそれぞれに個性豊かな実を結び、実りの秋を演じています。楓もほんのり色づき始め、また湖面のさざ波にも季節を感じます。
時には、ゆっくりと変わっていく自然をお楽しみください。
注:島巡り→尾張は三河湾に面していることから、海をイメージした大池、龍仙湖があります。
島が四つ、三河湾の篠島、日間賀島、佐久島を連想させるもので橋でつながっています。
四つ目は鶴亀島(縁起物)で池中に浮かんでいます。(当会、徳川園説明資料参照)
遠くに湖面と西湖堤も見られる | あちこちに椎の実が・・・ |
ハクサンボクの鮮やかな朱色 | ハクウンボクの実 |
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